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4
2006-07-16
- ハイジャックされた機内のトイレで起こる密室殺人という、入れ子構造を破綻なく書ききっている。
ただし、気になるところが2点。
一つは、機内トイレで遺体が発見されてからは、延々、ハイジャック犯グループと関係者が、機体後部でごちゃごちゃやっている。
子どもが人質にとられた状態とは言え、この状態で240名の乗客が2時間じっとしているだろうか？
物語としても、やや、だれている感は否めない。
もう一点は、「師匠」の存在。
物語中で語られる設定では「キリストやブッダのような存在になる可能性を持つカリスマ」であるが、そこまでの存在であるかどうか実感できない。
したがって、なぜ犯人グループがそこまで傾倒しているのかもわからない。
この話は全て、彼への信仰が背景になっている。
しかし、物語中では、宗教ではない、ということになっている。
「宗教であれば話はもっと簡単」といったことを犯人の一人が語っているが、その通りで読者にもわかりやすい。
「宗教ではない信仰心」というある意味お伽噺的な前提をどこまで受容できるか、で評価は分かれるような気がします。
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4
2006-08-06
- ハイジャックだとか未知なる能力を持つ師匠とか、普通だったら避けてしまう要素モリモリなんですが、どうしてなのかページを繰る手が止まらず、あっという間に読んでしまいました。やっぱりこの作者は”読ませる力”があると思います。基本的には密室殺人＋タイムリミット付ですね。師匠の不思議な能力って何なの？とか、結局どうやって行ってしまうつもりだったの？とか、的はずれな疑問は脇へ置いときましょうよ。芝居を見て、黒子が出て来てもいないものとして鑑賞する観客のように読者だってルールや節度を持つべきなのです。
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5
2008-02-01
- 商品の使いみち:趣味
- 商品を使う人:自分用
- 購入した回数:リピート
- 強さと弱さ
- 人間の強さと弱さ、正義感と罪悪感、主人公と犯人、
読んでいるとその場の情景が浮かんできました。
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- Tatsuya Nanniniさん
- 30代 男性 購入者 レビュー投稿 353件
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4
2008-01-05
- 商品の使いみち:実用品・普段使い
- 商品を使う人:自分用
- 購入した回数:リピート
- 論理系ミステリ
- 相変わらず派手さはないけど１ピースづつパズルを解いていくような快感がある。
個人的には「アイルランドの薔薇」のほうが好きだけど充分及第点でしょう。
未だ完成形の作家でないだけに今後に期待。 - このレビューのURL
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- 購入者さん
3
2006-06-16
- 「扉は閉ざされたまま」の作者の作品ということで読んでみたのですが、飛行機内での密室殺人、ハイジャックとなかなか楽しく読めます。ただ一つどうも登場人物の一人の能力というものが納得できないためもう一歩作品に入り込めなかったのが残念です。
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