「ホントにこんなヤツいるの?」的なキャラの立った登場人物ばかりで 、
結果的には楽しく読了。
ただ残念なのは、登場人物たちほどまで会社に抵抗してみたり 、
逆にあっさりすっぱり割り切れたりする現実は少ないというコト。
リストラに直面して、きちんと他の道をチョイスできる実力も 、
逆にあっさり放り出せる執着のなさも 、
ある程度年齢を経ていればどちらも持つのが難しいという人間がほとんど。
つまり、大半の人間にとっては荒唐無稽な物語と言えなくもないのかなと。
純粋に娯楽小説として楽しむ分には楽しいけれど
個人的にはほんのり違和感も感じました。