五十嵐 順一さんの商品レビュー

西の魔女が死んだ

読んでみて…
楽に生きられる場所へ行くのも、強く生きる場所へ行くのもその時々で決めたら良くて、大事なのは、自分で決めるということ…書いてみると普通かも知れないです。この物語の中のおばあちゃんとその孫まいのやりとりを読んでいると不思議に心が静まり、今身体を与えられて生きていること、死んで魂だけ？になったときの想像、が楽しく思えます。死生に怖さがなくなった。だからがんばりたい！と思える物語でした。魔法にかかったなぁ(^^)
まず銀龍草を探しに山に行こうかと思います。

全てのレビューを見る（326件）

タイトルに惹かれました。

久しぶりに小説を読みましたー。
この小説、タイトルに惹かれました。
…実は、仕事どころかボクが所属しているいろんな組織から離れて、放電のような感じになって、どこか自分を知らない人の中でシンプルに過ごしたら、幸せになれるかな？って思って、なんでそんなこと思うかというと、もう何でもかんでも言われやすいこととか、難しいことでもやってくれるだろうと期待されることがイヤになっていて、それでも自暴自棄になったり、イライラするのもイヤだな…もう言いたいこと周りを気にせずに言ってしまおうかと、けどそれは極端かなぁ…と、もがいて見つけた小説です。
読み終えて…尽くそうと思いました、そのとき出せるだけの全力を、元気が0でも(^^)

全てのレビューを見る（1件）

名言が２つ…

面白かった。
２つ、身に染みる名言があります。
原作ではどうなんだろう？気になります。
ひとつは、天は初動を与えるが…
ふたつめ、死後の世界は生きている…
原作を読むには挫折しそうで、
けど、読めたらいいだろうな、と思う作品。
このシリーズ、重宝します^^

全てのレビューを見る（1件）

読後、今生きていることが楽しくなります

人間とは何か？を普段、考えてなかったな…と思い知らされた作品でした。
大ざっぱなあらすじ、カルト教団を舞台に、2人の教祖を中心に4人の男女が絡み合い、国を揺るがすテロを起こす…
性的な描写があります。衝動として悪へ転落する様の描写ですが、この作品の悪は性への衝動とは比べようがない、まさしく最悪、凶悪、毒でした。
ボクが好きなのは素粒子の組み合わせによる物質として唯一の存在であること、という描写。
物質として同じ人間はいない、という感想が読み終えて4ヶ月たった後でも心にありますね。
人間関係で気が楽になっている、という副産物です^^;
読んでいて面白かった。分厚い本でしたが、続きがあればもっと読みたい！

全てのレビューを見る（5件）

小説ではなく旅行記

同じタイトルの紀行ドキュメンタリードラマを先に観て、読んでみました。TVの方が面白かった^^;
大きな違いは話の進み方が、内にこもるか、会話するか、です。断然、ボクは会話する方が好き(^^)
旅行記として読む分にはいろいろ知れて良いと思います。小説として読む分にはツラい…エッセイだから小説として読む方の問題ですね^^;そして、TVの方はこの旅行記を元に作られたお話でした。比べるのもおかしいことに読み終えてから気付くという…TVは滝藤賢一さんが主演でした。

全てのレビューを見る（1件）

夜の光、が特別に感じます

最初の1行目で引き寄せられてしまった。夜の光の描写…さみしさがぼやけるように染み込んできました…
ネガティヴな女性像を描写する辺りはちょっと読んでいて辛いところがありますが、この著者の特有の視点だと思います。
主人公に感情移入してしまい、自意識を越えたり、留まったり、の繰り返しでボクの気持ちまでも揺さぶられた(ﾟoﾟ;;面白かったです。
思い出は思い出せない方が圧倒的に多い、という文が印象深いです(^^)

全てのレビューを見る（3件）

読み終えて、タイトルの素晴らしさに気づく

この本を読んで、自分の人生を生きること、は大変だと思いました。
一方、他人の人生を生きる、のも大変だけど自分の人生を生きるより楽そう。けど人間関係で嫌なことがあったり、期待した結果でなかったり、ストレスが多そう、とも思いました。
本のタイトルが素晴らしく苦い表現です^ ^夢って自分にとって何か？他人にとって何か？？を考える良い小説でした。
主人公の母親が怒りを原動力に凄まじい行動をする、描写は読み応えがありました。ぐっと引き込まれてしまったのは、自分にもそういうときがあったからなんだろうな…怒りで目的を見失い、自分を見失い、親しい人との関係を見失う…^^;
最後の100ページは一気読みでした。

全てのレビューを見る（1件）

マチネの終わりに

恋愛小説の王道です。面白かった！
男女のすれ違いのいきさつの妙に、のめり込みました…会わなければ始まらない^ ^
人生は、思い通りにならないけど、行動した通りになる、ということを改めて感じる描写が多かった。この場合は、想い通りにならない、かな(^^;

全てのレビューを見る（3件）

私の恋人

面白い！
最近読んだ小説の中では1番面白かった！
クロマニヨン人だった1人目の私が、その後の世界の行く末を予見している描写が、時に笑い、時に勉強になり、読み終えたあと、なんか気持ちが晴れる気がします。
この小説でいう今は世界の3周目です。そして主人公の私は、3人目という不思議な話。歴史だったり、恋愛だったり、未来、の小説でした。

全てのレビューを見る（1件）

美しい距離

お布団のなかでしくしくしてしまったT_T
病気で入院している奥さまと旦那さんのお話。読み終えてから内容が染み込んでくるような感じがします。
畳の上で亡くなるのが幸せで、病院で亡くなるのはかわいそう、というのはそれぞれの感受性の問題なんだな、と思いました。
やっぱり最後のページ、人と人との関係を距離に例えている描写は何回も読んではしくしくしてしまう^ ^

全てのレビューを見る（2件）

コンビニ人間

読み易かった。
芥川賞受賞作なのでところどころ考え込んでしまうかな？と
思っていたけど、最後まですぅーと読めた。
身近なコンビニが舞台だからかな？
毎日行くであろうコンビニが舞台でありながら、
主人公はかなり異質、です。
と思っていたのも最初から中盤まで。
この異質な主人公が思うところは、心に残りました。
みんなにとって普通なこと、それが常識や根拠になること、
食べものと人間関係…
はみ出るとよく怒られるからなー
けど、はみ出してしまうんだよね！という人と
はみ出さないようにする人、
のギャップをよく描写してると思います。

全てのレビューを見る（21件）

面白かった！

本当に面白かった！
ルソーの絵って下手だな…ぐらいにしか思っていませんでした。
しかし、この小説を読んでいくうちに…
ルソーってそんなにすごいの？
ルソーの絵は上手いとはまだ思えないけど、人としては好きだな。
ルソーの絵を観たい。観たらきっと涙が出てしまうかも…
という風に変わった^^;
最後は涙でした。途中から完全にルソーが好きになっている実感があるし、読み終えてしまうとルソーを失ったようなさみしさが残ります。
日曜日にルソーの絵、観に行こう！

全てのレビューを見る（3件）