design_kさんの商品レビュー

ガガのこれまでの作品では一番バラエティ豊かな、
意地悪に言えばまとまりを感じないアルバム。
・Marry The Night
1曲目というイメージもあるけど暖気運転的な曲。
強い個性がないことで2曲目への流れがスムース、
同時にドラマティックに盛り上がる橋渡し効果もあるよう。
・Born This Way
CMでも使われたキャッチーでパワフルな曲。
・Government Hooker
オペラのような歌声から始まり異色さが漂うのはつかの間、
ピコピコサウンドが始まるとガガ祭り。
ダーティーな歌詞のなか日本語でイクイクゥーというサプライズは
照れつつも日本人には嬉しいですね。
・Judas
この声ガガ？と小生意気な感じで
これまでの曲では耳にしなかったトーンで新鮮。
・Americano
情熱的で哀愁感のあるラテン調。
70年代の歌謡曲っぽくも。
・Hair
安定したポップ。
ティファニーを思い出した80/90年代のアイドルな曲。
・Scheisse
よくある軽めの安定したディスコ系。
キーになるドイツ語がキッチュな雰囲気にぴったり。
・Bloody Mary
音域が広くないモノクロームな世界が広がる曲調。
ガーガーと馴染みのガガコール連発中。
・Black Jesus+Amen Fashion
派手すぎず地味すぎないガガにしては普通。
・Bad Kids
ベタなロックライブのMCを思わせる始まり。
4分弱で曲調がかなり変化。
単純に最初と最後を比較してみてもまとまりに欠けた感じ。
・Fashion Of His Love
90年代アイドルが歌っていたような爽やか系。
・Highway Unicorn Road To Love
サビを作るのが上手いと思う曲。
・Heavy Metal Lover
ビートがジワジワ響くややまったり系。
・Electric Chapel
イントロ30秒北欧メタル？と思いきや
スザンヌベガ“Tom's Diner”を思わせるしっとりとしたメロディラインに。
ガガの取っ付きやすさはこうしたヒット要素が無意識に注入されているから？
・The Queen
出だしの音程が外れた鐘の音がブロンディのMariaを思い出させた曲。
歌詞はそうではないけど曲調に変化がある半ば以降では
甘酸っぱいキュンキュンする雰囲気に。
・You And I
The Queenの次だけに終始刻まれるリフに
QueenのWe Will Rock Youを自然と思い出し
ブックレットを見たところその曲から引用といった記載。
ブライアンメイも参加してるみたいで納得。
懐かしさ泥臭さがいいポップロック。
・The Edge Of Glory
スケールの大きさを感じるのびやかな曲。
夏の海辺のドライブのお供に。

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