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レビュー
5
2021-04-13
- 変わる作風に驚く一冊
- 短編集とあるが タイトル作品はサスペンスタッチながらも、命の誕生とは何か？ 親子の繋がりとは？ 生まれた場所や境遇は自分では決める事ができない矛盾を孕みながらも、ラストの展開へと進んでいくので、途中で読む手が止まらない。ラストには考えさせられてしまう。
二作目は純愛物語でラブラブなのか？ 作者の筆の振り幅に驚いた。
しかし決してそれは正しくない、若い男女が結ばれて夫婦となれば訪れる色々な事柄により
決して甘い生活ではないのだと作者は問題定義をする。ラストには何故だかほろっとした。
三作目は文字数が少し少ないがいやミスとなり、ピリッと苦いのでラストを締め括り思わず唸ってしまう。
純文学でありながらも、感情描写が自然でリアルなのである。
このままショートドラマのようでもある。
筆者の次の作品が楽しみでしょうがない。いったいどんな振り幅で驚かせてくれるのだろうか。
ラストまで、気が抜けない。
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