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レビュー
3
2019-07-29
- 商品の使いみち:趣味
- 商品を使う人:自分用
- 購入した回数:はじめて
- ドストエフスキーが「カラマーゾフの兄弟」の前編と思われる部分を執筆後、亡くなってしまったので、続編を執筆するという試みです。マーガレット・ミッチェルの「風と共に去りぬ」の続編、「スカーレット」を読んだ時も思ったのですが、その時代に生きていた人が書いたものと違って、時代の空気感は乏しくなってしまいますよね、仕方のないことですが。
江戸川乱歩賞なので、「カラマーゾフの兄弟」の、ミステリー的な側面だけを追った内容になっています。思想は本人じゃないと書けないので当然ですね。なので、重たい内容ではないと思います。エンターテイメントとして楽しんで読めました。しかし、「前任者が大物すぎる」事にプレッシャーを感じているらしいのが微笑ましいというか・・。
本文中に、親切にも「カラマーゾフの兄弟」のあらすじも登場しますが、やはり続編なので、多分、先に読んでいないと面白くないとは思います。「カラマーゾフの兄弟」って、そもそもミステリーを書こうと思って書かれた内容ではないので、長い話で、本書を理解するために先に読むとしたら大変ですよ。そこが難ですかね？
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