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4 2009-01-26

前作『包帯クラブ』は本書を書くためのウォーミングアップだったのかなぁ〜、と思いながら読みました。
死生観は人それぞれなので、本書に描かれている内容に共感するかどうかは別として、気持ちを揺さぶられる一冊でした。
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  • ゲストさん
  • 購入者さん

5 2008-12-19

  • 商品の使いみち:実用品・普段使い
  • 商品を使う人:自分用
  • 購入した回数:はじめて
週刊誌の広告をみていて読みたくなりました
以前の「永遠の仔」のようなミステリー色はない。後半、ややスピリチュアルな方向に流れた気がする。作者自身も、「死」について答えを出していない。これは読者各々が結論を導き出すことを望んでいそうです。
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  • 一村雨さん
  • 一村雨さん
    50代 男性 購入者 レビュー投稿 10
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5 2009-04-05

日々の新聞やテレビのニュースでは、事故や事件に
よる死者の話題が途切れたことが無い。時には、
被害者の人となりが詳しく紹介されることもある。
主人公の青年は、そんな全国の事故や事件の
あった場所を行脚し、亡くなった人の思いを胸に
刻むという「悼み」を行い、やがて「悼む人」と
呼ばれるようになる。
何のためにどうして、主人公はこの「悼み」を行う
のか。この行為の意義は何か、果たして意味の
あることなのだろうかという点が、この物語の
最大のポイントである。
著者も、繰り返し、寄せては引く波のように、
これを訴えている。ただ、自分としては、情緒的
には理解できるのだが、まだまだ納得はできない。
次に彼をめぐる家族の物語。とくに末期ガンで、
在宅で最期を迎えようとする彼の母親の物語は
心に沁みる。
「悼む人」を追いかける嫌われ者の雑誌記者の
物語は、分かりやすい。人間の汚さ、醜さに拠った
記事を売りにしていた雑誌記者は、「悼む人」の
影響を受け、スタイルが変っていく。しかし、
思わぬ結末が待ち受けていた。
もう一人、「悼む人」と行動を共にする夫殺しの女。
殺した夫の首が肩にとりついている。「悼む人」と
この夫との対話は、「悼む人」の行為の動機に迫り
圧巻である。
「死」という重いテーマを、以上のようないくつ
かの側面から描いているので、なかなか快適には
読み進めることができなかった。「永遠の仔」の
ようにミステリ仕立てでもなく、ただただ、時系列に
読ませるだけ。読後の後味もさほどすっきりとは
しない。それでも、心の底にポッと暖かさが残るのが、
救いはである。
表紙は作者が写した舟越桂のスフィンクスの像。
この彫刻から、作者は啓示を受けたそうだ。人間
はどこから来てどこへ行くのかという永遠の謎を
提起しているかのようだ。
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4 2009-03-20

  • 商品の使いみち:趣味
  • 商品を使う人:自分用
  • 購入した回数:はじめて
重いテーマですが・・・
人ひとりひとりの命の尊さ、存在意義、死ぬという事などテーマは重く、それぞれの心の葛藤や気持ちが痛々しくもあり、読んでいる途中で何度も涙が出て来ました。日々たくさんの人が世界中で亡くなり、その亡くなり方によっては会った事がない人でも胸が痛んだり、事件の場合は加害者を憎んだり。でも自分の知らない命が、ひっそりとこの世から消えても気づかなかったり、自分の人生には何の影響もなかったりする。だけど命は1人や(動物)1匹にとってはたった1つの命。その事にもっと気づこうよ、大切にしようよ、というのが伝わって来ました。ただ主人公の母親の事を想うと、なんだか寂しくも感じてしまい★は4つに。月日が経ってからもう1度読み返してみようと思います。
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  • yasu2411さん
  • yasu2411さん
    40代 男性 購入者 レビュー投稿 215
  • お気に入りレビュアーに登録

5 2009-01-04

  • 商品の使いみち:趣味
  • 商品を使う人:自分用
「永遠の仔」のエンタテイメント性を期待する読者にとっては大いに不満であろうと思う。「家族狩り」や「永遠の仔」に見られたミステリー仕立ての練られたプロットは完全に影を潜めているし、結末も平凡だ。
だが、私としては、帯に書かれた「著者の最高到達点」というキャッチを肯定したい。テーマ性という観点から、筆者の考える世界をメッセージとして伝えることに成功していると思うからだ。
私の勝手な考えだが、天童荒太が追求するテーマは、「絶望にあふれた現世」からの「救済」とは何か、ということではないかと思っている。このテーマは「永遠の仔」で既に見え隠れしているし、「文庫版家族狩り」でより鮮明になっている。そしてこの「悼む人」で、筆者なりの一つの回答を提示していると感じた。それに共感できるはどうかは読者の判断にゆだねられるのだろうけれども、筆者として鮮明な回答を作中に出すことは勇気ある行為だと私は思う。
本作の登場人物たちは、様々な形で「絶望」と対峙せざるを得ない状況にあり、その「救済」とは何なのかということをそれぞれに見出していく物語であり、「救済」の象徴が「悼む人」なのだと思う。
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5 2009-02-05

  • 商品の使いみち:趣味
  • 商品を使う人:自分用
  • 購入した回数:はじめて
気軽に読みましょう
生と死を改めて考え直すという感想はちょっと的外れかなと印象を持ちました。人間の死が単細胞の死と同じだという物質的な死生観に対して,人の存在は人と人との間に生まれる感情が記憶されることによって,その人の死が単純な生物の死ではなくなる。そして人間はそのような存在でありたいと本能的に渇望し,人々の心に残ることを欲する。それをかなえる行為が悼むという行為であり,冥福を祈るという行為とは一線を引かれる。なぜ悼む人がそのような人になったか,彼がこのあとどうなるのか,読みながら想像を膨らませ,その期待が満たされたり,裏切られたりする小説としてのエンターテイメント性を期待していてはこの小説の本質をはずしてしまうような気がします。がんで衰弱していく母親の描写がまた綿密な取材に基づいて書かれているようでリアルです。最後のエピローグではさすがに泣けました。
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5 2008-12-16

天童荒太の作品は初めて読みました。
言葉ひとつひとつを無駄なく選んでいて、たった1行でもいろんな情報、感情を多く読み取れます。非常に読みごたえがあるなという印象がします。
最近のヒット作品は話題ばかりが先行し、内容の薄さが気になっていただけにとてもいい作品を読めた満足感があります。
「永遠の仔」も読んでみたいと思います。
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5 2008-12-13

  • 商品の使いみち:趣味
  • 商品を使う人:自分用
  • 購入した回数:リピート
久しぶりの天堂荒太。7年の歳月をかけてとあるが 、描かれている背景は新しい。あまりにも多くの死が扱われていて 、夜に一人で呼んでいるとずっしりと重さを感じる。夢見も悪くなりそうなので注意。
ふと気づけば最近の新聞は暗い話ばかり。生きる意味とか改めて考えさせられる一冊である。
この世に生きること、生きるすべての人に祝福がありますように。
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5 2009-02-17

  • 商品の使いみち:趣味
  • 商品を使う人:自分用
  • 購入した回数:リピート
読んでいて涙が止まりません。
著書を読んでいていつも思うのですが
天童荒太さんてどのような人生を歩んできたのか
スゴク興味があります。
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5 2009-06-30

  • 商品の使いみち:趣味
  • 商品を使う人:自分用
  • 購入した回数:リピート
人生観が変わる1冊
購買動機は「直木賞受賞作品だから」というミーハーな理由でしたが、読んでみてその重みを感じました。
1ページ1ページの重み(読みにくい文章というわけではありません)が心に入り込んでくる。
天堂荒太氏がこの本を書くのにどれだけ膨大な情報を整理して苦しみながら生み出したのかと思います。
「悼む人」とは誰なのか、何が目的なのか、ずーっと考えながら読み、ラストは涙が止まりませんでした。
そして読み終わった今も「悼む人」について考えてしまいます。
人生観が変わるかもしれない1冊です。
じっくり読んでほしいと思います。
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5 2009-04-27

“悼む人”は遺族の心の象徴
テーマがとても重く、一気に読める本ではありませんでしたし、読み終えた今も考えさせられることが多いです。でも、それでいいのではないでしょうか。作者の意図もそれぞれの読者に避けてしまいがちな“死”という当たり前のことに向き合ってもらうことにあるのではと思います。愛するものを亡くした者として、悲しく苦しいのは忘れ去られることです。遺族の心のなかでは月日が経つほどにより息づいているのに、親しく時間を共有したはずの人々は何もなかったように自分の人生を生きている。仕方ないのは勿論わかっていて、でも願望として“悼む人”という有り得ない存在を求めるのではないでしょうか。
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5 2009-02-14

丁寧に読みました(ネタバレ)
天童荒太の作品は大半読んでます。
「悼む人」とても面白かったです。面白いという表現が合っているか微妙ですが。
全体の感想は、沢山の人が書いてるので、省かせていただきますが、個人的には蒔野のエピソードが好きでした。いますよね、ああゆう偽悪的な人。実際に接すると、かなりイラッとするでしょうけど、彼が夜な夜な息子のブログを覗いている姿を想像すると、妙に胸が詰まります。
ただちょっとラストが物足りなく感じました。静人も好きなキャラクターだったので、彼に対する「救い」がないように感じたのですが・・・・エピローグの後、彼はどうしたのでしょう。
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5 2009-01-20

直木賞、とりましたね。おめでとうございます。今、中ほどまで読んだところです。この本は読む人の立ち位置で、受けとめ方がさまざまだろうと思います。人生の残り時間を実感する年ごろになってきましたから、読みながら、自分の生きてきた時間や関わってきた人たちのことなど思い出し、早く先を読みたいのに、気持ちが揺れて、なかなか読み進められません。つながりを考えさせられる作品です。
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5 2009-09-19

  • 商品の使いみち:実用品・普段使い
  • 商品を使う人:自分用
  • 購入した回数:はじめて
久々に出た天童荒太の作品楽しみにして読みたい
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5 2009-07-09

  • 商品の使いみち:実用品・普段使い
  • 商品を使う人:自分用
  • 購入した回数:リピート
単純
至って単純だと、自分でも思うのですが、朝から一気読みで、ボロ泣き(TT,)でした。忘れないでいること・・・、それが死者を悼む事 簡単だけど難しい。でも、やっぱり自分も覚えていて欲しいなぁ
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