ふるさと納税で宿泊料の割引に充てられるように設定頂いたのは大変うれしい。
伊東には、50-60年前子供のころ親に連れられて学校の長期休みにはよく来ていました。当時は高度成長時代末、街には活気がありました。お土産は定番の鯵の干物、それに瓦せんべい。
久しく来ていなかったこの町がどんなふうに変わったのだろうと、期待とワクワク感で旅行を計画。
当日は仕事の事情で到着が午後7時に。駅に降り立ち駅前を見回して、ただ唖然としました。駅にはお土産コーナーといくつかのショップはあるものの、それ以外は街灯が連なる真っ暗な道。ほぼすべての店のシャッターが閉まってしまっていて、まるで深夜の街並み。
東京からの移動中、ネットで駅前の定食屋や居酒屋を調べ、夕食の目星を立てていたのですが。。ネットに出されていた閉店時間よりもはるかに早い時間だというのに、行くところ行くところ、全て閉店。こんなに寂れた街に変貌していたとは・・
漸く見つけた1軒に入りメニューに目を通すと、新鮮な魚料理の数々。ただ、そのお値段は東京の倍以上。地元で上がったものだから、さぞやお安く・・と期待していたのに愕然としました。地元に卸される量が少ないのか、或いは「新鮮さ」を売りにするので破格のプレミアでもつけたのか、あり得ない価格設定。鯵フライの定食で2500円はないだろうに・・!もうお値段なんか気にしないで、ビール生中とお魚に合うお酒グラスで1杯、2つの小鉢を付けてもらった注文の総額がなんと、9000円。
宿泊したホテルも、いいお値段・・建て増しのつぎはぎだらけ、軋む床の音、温泉の湧き口にこびりついた何年分もの湯の華。ただ温泉街にあるだけでああいうお値段設定では、リピーターが生まれるかどうか・・
伊東はバブルに取り残されてたんですね。昭和レトロの良さがそのまま残っていればまだしも、観光客の足元を見るような街になっていたのには、少々悲壮感さえ感じました。
是非、昭和レトロの雰囲気を残してもらってもいいので、湯の町としての特徴を活かす(花火大会などのイベント系でない)町の振興策を自治体には考えてもらいたい。