印章1本注文のつもりが、提示された印影デザインがどれも良くて2種までしか絞りきれず注文を2本にしてしまう人も少ないのだと思います。
宅配の梱包を開けて…印刷されたお礼状の屋号印だけはどうやら丁寧な押印っぽいこと。老舗らしい納品書にも注文品の押し形。保証書と京印章証明書にもそれぞれ、注文品の押し形。
押し形の様子を見て、近所のはんこ屋のおじちゃんに教わった「正しい押し形のつくりかた」を思い出しました。練朱肉や印泥を左手の指で軽くなでて、その指で印面をトントンして塗布するのだ、と。どうもその雰囲気が。
…と、いろいろ見とれて開梱が進みません。
小箱のなかに「おっさんですが、友禅袋で!」とお願いしたとおりに友禅袋2つが紐を丁寧に結われた状態で入っていて、ケースごと印章が収まっていました。お願いしたとおりのものが、期待以上の状態で届けられる。コマゴマしたところまでが「作品」なのかな。
おじちゃんに教わったとおりのやりかたで試しに捺してみたら…言うまでもなく捺しやすい仕上げですね。大切に使うことにしよう。
「字の良いはんこがほしい」「わからない・迷ってることは素直に相談して納得しながら進めたい」という方にすごく良いお店だと思います。