乾茶の香りはそれほど強くありません。
ほんのりとした青さ(グリーニッシュ)とやさしい花香を感じますが、
全体としては淡泊で、わずかに青々しさがかすめるような印象の茶葉です。
正直なところ、私が期待していたタイプとは少し違いました。
第一印象では、期待感が少ししぼんでしまったような感じもあります。
今回は三多水を使用し、3g・200ml・4分・100℃で淹れました。
湯を注いだ瞬間に立ち上る香りは、
穏やかな花香に、ほんの少しのクリーミーさ。
時折、ごくわずかに青い香りも感じられます。
茶殻(葉底)の香りも最初はやや控えめですが、
時間が経つにつれて、やさしい花香がふわりと顔を出します。
水色は美しい黄金色。
「やっぱり違うかな……?」と思いながら口に含むと、
その印象は少し変わりました。
青さと花香は決して強くありませんが、
思った以上に存在感のあるお茶です。
力強いというよりは、
繊細な輪郭を丁寧に描いていくような印象でしょうか。
香りや味わいの細かなニュアンスが意外と鮮明で、
飲み進めるうちに、花香と青みがやわらかく口の中に広がっていきます。
華やかに押し寄せてくるタイプではなく、
静かに寄り添いながら、その魅力を少しずつ見せてくれるようなお茶。
最初は期待がしぼんでしまったのに、
飲むほどに好感度が上がっていく??そんな一杯でした。
ここまでが一煎目の感想です。
一杯だけでは少し物足りなくなり、
そのまま二煎目へ。
同じ条件で淹れてみると、
やはり一煎目に比べて香りはかなり穏やかになりました。
それでも味わいの輪郭はまだしっかり残っています。
一煎目ほどの力強さはありませんが、
やさしい花香は健在で、
飲み終えた後には花の余韻がふんわりと口の中に広がります。
決して派手なお茶ではありません。
けれど、その静かで穏やかな魅力には惹かれるものがあります。
きっと、こういう味わいに惹かれてダージリンを飲む人が多いのだろうな??
そんなことを思わせてくれる一杯でした。