出版からだいぶ時間が経過した直木賞受賞作品ですが
色褪せる事がないですね~すっかり騙されました!
高之の婚約者朋美が打ち合わせの為教会に赴いた帰路
居眠り運転と見られる事故で死んでしまう・・・
「だっていままで随分待ったんだもの」と朋美は結婚に胸を膨らませていた・・・
それが・・・
それから半年後 舞台は朋美の父親の山荘に。
8人の朋美の親戚などが集るなか高之も招待される。
が・・・
思わぬ侵入者!なんと銀行強盗が山荘に忍び込んできてしまった。
さらに 思わぬ殺人事件が・・・
徐々に解き明かされる朋美の死の真相は如何に・・・
東野氏の本格的ミステリー!
山荘内部の背景描写も克明で 参加者の思惑、疑心などの心情描写、緊迫した状況が手にとるように分る。
どんどん読者を惹きつけて離さない。
構図もきめ細かに仕立て上げられいて二重三重とトリックされた見事な作品。
東野ワールドに拍手喝采です。
今度こそ最後までだまされないぞ~と思いながらも
またしてもすっかり騙されてしまいました。