Mr.ミシェルさんの商品レビュー

METらしい好演、レヴァインも好指揮！

当作品は、ワーグナーの唯一の喜劇オペラであり、歴史を基にした市民劇ですから、初心者にも入り込み易い内容になっています。それに当盤はMETのライヴ盤ですから、演出や舞台装置、衣装なども正統な内容となっており、万人受けする間違いのないものです。
当作品の主人公であるザックス(靴屋の親方)役のモリス(バス)が人間味あふれる魅力を好演しています。聴きどころである「ニワトコのモノローグ」と「迷妄のモノローグ」も渋い独白です。
他の歌手も各々の役にマッチングしており好感が持てますし、得に、ヴァルターの栄冠の歌からフィナーレに至るまでが高揚感ある素晴らしい出来栄えになっています。
※片面2層292分、リージョンALL、DVDトールケース樹脂製(クリアー)アマレータイプ(トレー組込式2枚用)15ミリ厚、ブックレットP20、特典映像:古演のフォトギャラリー15枚。

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椿姫が初演された劇場の貴重な映像！

当映像は、世界で最も優雅と言われていた当劇場が1996年の灰燼(火災)になる前に収録されたものであり、運河から劇場の正面玄関にアプローチする前奏曲のシーンなど貴重な記録になっています。
ヴィオレッタのソプラノは、コロラトゥーラの女王と言われたグルベローヴァですから間違いないです。明るい声質の美声と完璧な技巧に裏打ちされた魅惑の響きを満喫できます。シコフ(テノール)やジョルジュ(バリトン)なども素晴らしい歌唱ですし、伝統的な演出・美術も違和感なく観賞できるDVDです。
※1992年12月にヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場でライヴ収録、片面2層・約130分、ドルビー・デジタル/ステレオ、4:3画面サイズ、字幕:日英仏西語、リージョン2。
※カルロ・リッツィ指揮フェニーチェ歌劇場管弦楽団
グルベローヴァ(ヴィオレッタ)、シコフ(アルフレード)、ジョルジュ(ザンカナーロ)。

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聴者を魅了するフルヴェンの魔術！

ベト5の名演盤は多数ありますが、絶対に外せないのが当盤(現在廃盤ですが、デッカのフルトヴェングラーの遺産シリーズとユニバーサルのSACD盤が在庫あり。)になります。収録時の時代的な録音技術のハンデを凌駕するフルトヴェングラーの魔術により、聴者を虜にしてしまいます。
天性の解釈力を活かし、作曲家の視点から即興的に創造していく情感豊かで凄絶な演奏は、自在なアゴーギグとダイナミックスにより、感情の起伏に応じ流動していきます。これらによる生き生きとした動く様な音楽はフルトヴェングラーの独特なものになります。
カップリングされているエグモントも演奏(指揮)するのが難しい曲なのですが、聴き応えのある快演になっています。
※1947年5月27日(運命，エグモント)、1952年2月10日(大フーガ・弦楽合奏版)にベルリンのティタニア・バラストでのライヴをモノラル録音、ブックレット四つ折りP8。

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カザルスの思いが伝わる重い熱演！

チェロの神様であるチェリストのカザルスは、指揮者としても活動していましたが、指揮技術が未熟なのでリハーサルでフォロー(口移しで伝える)するスタイルです。当然ながら有名オケには通用しないスタイルですから、カザルスの音楽性に好意的なオケによる演奏が当盤の様に遺されています。
チェロ演奏と同様に熱い表現や美しさと輝きもあり、力強く豪快さのある個性的な演奏でハイドンの交響曲を愉しむことができます。
※1967年7月(No.94,95)にヴァーモントのマールボロ、1959年夏(No.45)にプエルト・リコでライヴ・レコーディング(各終曲に拍手含)、アナログ・ステレオ録音、ブックレットP8。

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魔力を秘めた音楽が凄い！

オペラを総合芸術にまで高めた「楽劇」の巨匠であるワーグナーの音楽は、独特の魔力を秘めており、この魅力に取り憑かれた聴者(ワグネリアン)を数多生み出しています。
当盤は、CD1に序曲・前奏曲の管弦楽とCD2に有名な歌の一部を収録(デッカ盤から厳選)したコンピレーション・アルバムです。個々の作品を満喫するには物足りないですが、ワーグナーの音楽全体を俯瞰するのに良いですし、ワーグナー作品の指揮で評価が高いショルティの好演が多く収録されています。
※1958年~2008年にアナログ(ステレオ)とデジタルの混在録音、ジュエルCDケース12ミリ厚、ブックレットP20歌詞対訳なし。

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作曲家とピアニストによる至高のピアノ！

当盤は、ベートーヴェンが晩年に作曲した傑作群をMr.パーフェクトのポリーニによる完璧無類な弾きで愉しめます。この名技の完全無欠な演奏は、ポリーニの澄みきった透明感で輝く音色と感情豊かで洗練された表現力が相まった格別なものです。
※1975年6月(No.30,31)、1977年6月(No.29)、1977年7月(No.28,32)にミュンヘンのヘラクレス・ザールでアナログ・ステレオ録音、ルビジウム・クロック・カッティングCD、オリジナルLPレーベル仕様、ジュエルCDケース12ミリ厚、ブックレット四つ折りP8。

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切れのある指揮で充実した演奏！

歌劇を得意とするショルティは、躍動感あるリズムとドライな響きからダイナミズムあふれる劇的な表現が素晴らしいです。完璧主義なところもあり、オケに精緻なアンサンブルを要求し、完成度の高い演奏になります。
当作品は、モーツァルト歌劇の中でも屈指の魅力があり、序曲だけでも満喫できるものがあります。当盤(ショルティ1回目の録音から抜粋)には有名なアリア(カタログの歌、シャンパン＝酒の歌、薬屋の歌)が3曲も入っており、粒ぞろいの歌手陣で愉しめます。フィナーレの六重唱は無いですが、ジョバンニのセレナード(Chap.10)が入っていますので、リュートを奏でながら歌う甘美な名曲を堪能できます。
※1978年10,11月にロンドンのキングスウェイ・ホールでアナログ・ステレオ録音、ブックレットP24歌詞対訳付。
※歌手陣 ジョバンニ:ヴァイクル、アンナ:プライス、エルヴィラ:シャシュ、ツェルリーナ:ポップ、オッターヴィオ:バロウズ、レポレッロ:バキエ、騎士長:モル。
※チェンバロ演奏(通奏低音):ジェフリー・テイト。

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古楽器スタイルとは違うセルの至高の音楽！

完璧主義者のセルが目指した音楽は、虚飾を排した端正な表現で作品本来の音楽美を引き出す均整な音楽です。手兵のクリーヴランド管弦楽団を厳しい練習で磨き上げ、自然で柔和なアンサンブルと精緻なリズムは最高レベルになっています。室内楽的なバランスの管弦楽から透明度の高い明瞭な響きの精密な演奏によって聴者を魅了します。
当盤は、セルが指揮したモーツァルトの交響曲からステレオ録音されていた曲を選集したアルバムになります。
※1958年~1967年にクリーヴランドのセヴェランス・ホールでアナログ・ステレオ録音、ジュエルCDケース12ミリ厚、ブックレットP8(裏表紙にもオケのオリジナル・ジャケット)。

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至高の作曲家ラヴェルを快演で満喫!

ラヴェルはオーケストラの魔術師と言われたほど管弦楽技法に秀でていましたし、ピアノの作曲技法も巧い作曲家でした。当盤はその両方の作品を一流の演奏家(フランスの演奏家は居ませんが快演)で満喫できます。パノラマ・シリーズは、グラモフォンが誇る名盤からチョイスしており、コストパフォーマンスも良いアルバムになります。また、現在入手困難な曲も収録されていることもありますので要チェックなシリーズです。
※ボレロ:1966年3月にベルリンのイエス・キリスト教会でカラヤン指揮ベルリン・フィルのアナログ・ステレオ録音、
ラ・ヴァルス:1993年3月にベルリンのイエス・キリスト教会でブーレーズ指揮ベルリン・フィルのデジタル録音、
ピアノ協奏曲:1984年2月にロンドンのセント・ジョンズ・スクエア(教会)でアルゲリッチ(ピアノ)とアバド指揮ロンドン響のデジタル録音、
スペイン狂詩曲:1974年3月にボストンのシンフォニー・ホールで小澤征爾指揮ボストン響のアナログ・ステレオ録音、
水の戯れ:1960年7月にハノーファーのベートーヴェン・ザールでアルゲリッチ(ピアノ)のアナログ・ステレオ録音、
パヴァーヌ:1974年10月にボストンのシンフォニー・ホールで小澤征爾指揮ボストン響のアナログ・ステレオ録音、
ダフクロ:1970年2月にボストンのシンフォニー・ホールでアバド指揮ボストン響のアナログ・ステレオ録音、
ガスパール:1974年11月にベルリンのスタジオ・ランクウィッツでアルゲリッチ(ピアノ)のアナログ・ステレオ録音、
ピアノ三重奏:1966年にボザール・トリオのアナログ・ステレオ録音※他データ不明、
ツィガーヌ:1987年11月にロンドンのオール・セインツ教会でアッカルド(ヴァイオリン)とアバド指揮ロンドン響のデジタル録音、
ジュエルCDケース12ミリ厚、ブックレットP8。

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R.シュトラウスを得意とする帝王の至芸！

当曲を一聴すれば解りますが、R.シュトラウスの巧みな管弦楽技法を活かした多彩な表現力には天才的なものがあります。その魅力を余すところなく演奏できるのが、帝王カラヤンとBPOによるもので、重厚で緻密なアンサンブルとダイナミックで豊麗な響きが素晴らしいです。
※1980年12月にベルリンのフィルハーモニーでデジタル録音、ルビジウム・クロック・カッティングSHM-CD、ブックレット三つ折りP6。

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洗練されたピアノ音楽が凄い！

ショパンのピアノ・ソナタNo.2,3は対象的な作品ですが、両方ともピアノによる詩的な表現が素晴らしく、聴き比べても愉しいです。
ピアノの詩人と云われたショパンのピアノ音楽の魅力をMr.パーフェクトのポリーニは、正確無比なテクニックと洗練された表現力により、見事に弾ききっています。アルゲリッチは当曲も即興的に個性あふれる演奏をして独自の魅力がありますが、ポリーニのスコアを重視した解釈の方が標準に相応しいでしょう。
※1984年9月(No.2,3)、1990年9月(舟歌)にミュンヘンのヘラクレスザールでデジタル録音、SHM-CD、ブックレット二つ折りP4。

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変容を強力なピアニズムで愉しむ！

ディアベリのチャーミングな主題をベートーヴェンが極めたピアノ書法により壮大な変容(性格変奏なので主題の面影なし)にした大傑作です。
Mr.パーフェクトのポリーニは、正確無比なテクニックを活かしながら、透明感と輝きのある音色で情感豊かに表現していきます。ベートーヴェンの円熟味あふれる幽玄な世界を堪能できる第29変奏曲から終曲までが白眉となっています。
※1998年9月にミュンヘンのヘラクレスザールでデジタル録音、SHM-CD、ブックレット三つ折りP6。

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アメリカ独自の愉しい音楽！

ラグタイムはアメリカで流行した音楽ジャンルであり、シンコペーションなリズムに特徴があります。キング・オブ・ラグタイムと言われたジョプリンは、独学でピアノ技術を会得しており、軽快・快活で素朴な響きと不思議なリズムの魅力的な作曲をしました。
それでも、クラシック音楽界から評価されることもなく忘れ去られていたのをリフキンがジョプリンの魅力を広めることで再評価される事に繋がりました。リフキンはバッハの研究で活躍した音楽学者でしたが、ラグタイムの研究・演奏家としても有名でした。故に当盤はジョプリンのラグタイム集として1番に推奨できる内容になります。
※1970~74年にニューヨークのラトガース長老派教会でアナログ・ステレオ録音、ブックレットP4。

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シューベルトを至高のカルテットで愉しむ！

音楽の申し子であるシューベルトは、弦楽四重奏曲でもシューベルトらしい悲痛で耽美的な美しさの傑作を遺しています。歌曲の作品もある「死と乙女」は、第2楽章が白眉であり、この様な音楽はシューベルトにしか作れないものです。
現代的に研ぎ澄まされた精緻で完璧なアンサンブルのABQは、ダイナミックでスタイリッシュな印象がありますが、当盤では多彩な音色と豊かで柔軟性に富んだ表現により、シューベルト音楽を劇的に演奏しています。
※1984年6月(No.14)、1984年12月(No.13)にスイス・ゼオンの福音教会で録音、ブックレットP4。

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ウィーンの魅力が詰まった至芸！

モーツァルトの権威であるベームとウィーン・フィルによるスペシャルな演奏ですから、間違いないアルバムになっております。お好みのソリストでチョイスするのも有りですが、協奏曲ですから指揮者とオケも重要な要素になるので、バランスの良い当盤が良いと思います。
クラリネット協奏曲は、モーツァルトが到達した最高峰の協奏曲と言っても良いくらいな傑作となっており、クラリネットの魅力を存分に堪能できます。
※1972年9月(クラリネット)、1973年5月と1974年4月(フルート)、1973年5月(ファゴット)にウィーンのムジークフェラインザールでアナログ・ステレオ録音、ルビジウム・クロック・カッティングCD、オリジナルLPレーベル仕様、ブックレット二つ折り(オリジナル・ジャケット2種類を縮小掲載)。

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