こどころさんの商品レビュー

惜しい！

とてもベーシックな形のトップダウンのラグランセーター、ベスト、カーディガン。基本的にこの三種のアレンジが掲載されています。女性から男性までサイズ展開も載っておりトップダウンセーターの基本を学ぶなら良いお手本になるはず……なのに、解説写真つき制作過程はカーディガンのみ。自分はトップダウンでセーターを編んだことがあるのでセーターの編み方は大体わかりますし、おそらく作者さんとしても３つのうちいちばん難しいものを説明してくれているのですが、冒頭で輪編みトップダウンのセーターの良さについて熱く語って「表だけ見て編み続けることができます。」と書いてあるのにそれに関しては解説ゼロなの！？（ちなみにベストもボタンつき前あきなので往復編みです）という……ヨークの増し方も往復時の解説しかないので、ここらへんも初心者には敷居高いと思います。基本形はたった三種なんだしセーター（輪編み）とカーディガン（往復編み）両方の解説を載せてくれれば良かったのにと残念でなりません。それなら個人的にはあと千円高くても永久保存したい本になりました。
いいところは、着例の写真が仏頂面の八頭身モデルさんとかではなく一般の方々なところ。

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パレットの表面にカビが……

パレット表面に点々とカビが生えていました。黒のパレットなのでものすごく目立つ……拭けばとれましたし、開けてみたらパレット内部には及んでなかったですが、顔に塗るものですしフルプライスで購入してこれはあまり気分は良くないかなあと。

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邦題は失敗な気が

アリスのようにいったん違う世界へ行き、その後こちらへ帰ってきた子たちを集めた全寮制学園のお話。という設定のみ読む前に知っていたので、そんな子たちがお互い反発したり馴染んだりしていくドタバタスクールライフが描かれるのかと勝手に想像してたら意外な展開で、いい意味で期待を裏切られました。作品中で起こる事件そのものは割と単純なのですが、子供たちの実家との軋轢や、行った世界の違いで学園中で派閥やヒエラルキーみたいなものがあるのは妙にリアルで読んでいて切なくなりました。
ただ読了してしまうと、この原題でこのキャラ達なのに「少女たち」とあっさりくくってしまった日本版タイトルはとてもとても無神経に思えます。アリスに寄せたかったのはわかるのですが。

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まず読もう、読めばわかる

BLEACH原作は最終回までジャンプで読んでいました。今回小説版を全く内容知らずに購入し、読み始めてからまさかのドン観音寺主役！？と驚愕しましたがラストの盛り上がりでは更にまさかで泣いてしまいました… ドン観音寺があのノリでとうとうと語ってる場面で泣けてしまうのもすごいんですが成田先生のBLEACH愛もすごい、というか凄まじい。数十巻にわたる原作はもちろん、アニメオリジナルから劇場版まで色んな要素満載、どんだけ読み込んでんねんという感じです。
ただ一護やルキアは出番ないに等しいので、彼等の出番を期待してる方は最初失望されるかもしれません、がそれでも読んで損はしないとおすすめしてしまいます。もちろんドン観音寺ファン、あと剣ちゃんファンも必読の一作。

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先に『ぼくのメジャースプーン』を読むべし

探されているのが誰か、というの自体は読んでいてかなり早い段階で気づいてしまったのですが、それでもどうやって自殺を止めるのか最後までハラハラして読みました。
ただ同じ作者さんの『ぼくのメジャースプーン』を未読だと最後のある部分の描写がよくわからないことになるので★ひとつマイナスで。逆に既読だととてもほっこりできますので、できれば『ぼくの〜』を読んでからこちらを読んだ方がいいかなと思います。

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囚われの姫と新聞配達

座敷牢に入っている女の子に怪談を語りきかせることになってしまった、新聞配達やってる主人公のお話。しかし主人公君は語るネタを仕入れるために読む怪談本に自分がビビってしまうレベルの怖がりで、とホラーかと思いきや、途中からミステリーっぽくもありSFっぽくもあり、と自分にとっては意外な展開でした。しかし囚われの女の子を救いたいという主人公の姿勢はブレないので好感が持てます。
メインストーリーの間に入る怪談話では「南を見ていた両親の話」というのが怖いというより奇妙な話で気に入りました。この話をお好きな方は半村良『能登怪異譚』収録の「箪笥」もぜひ。

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20分で読み終わりました

他の方も書いておられますが短編です。自分は20分で読み終わりました。権利関係の表記を見るともともとアンソロジーに収録された作品だったのをシングルカットしたものなのかな？話は面白く読めたのと、クーポン使用で４割引きだったのでいいのですが、正直フルプライスではどうかと思ってしまうお値段です。

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kobo版は目次使用不可（Kindle版は可）

ここ１年余り、すてきにハンドメイドはずっと電子書籍で購入しています。今までにKindle版とkobo版を購入、それぞれのAndroid版アプリで読んだことがありますが、Kindle版は目次機能が使えるのに比べ、kobo版だと「先頭に戻る」（＝表紙に戻る）しか使えないため、目当てのページに飛ぶためにはあらかじめブックマークしておくしかなく、ちょっと面倒です。同じNHK出版の手芸系の電子書籍で、kobo版でも普通に目次機能が使えるものもあるので、koboの「すてきにハンドメイド」では意図的に目次を作ってないのでしょうか？

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ロンドンでも「通い猫」

舞台はロンドン郊外、飼い主を亡くした灰色の雄猫、アルフィーが新たな居場所を見つけるまでのお話。「通い猫」（原語だとdoorstep cat＝押しかけ猫）という概念がイギリスにもあるんだなあと。作者さんも猫飼いだそうで、アルフィーも献身的で思いやりのある性格ながら、僕がここまでしてるのに人間て！というちょこっと自己中が時たまかいまみえるところもそれはそれで猫らしいなあとクスっとなります。まだ離婚の傷が癒えていない女性、失職＋恋人と別れた男性、育児ノイローゼ一歩手前の母親、移民の家族…様々な問題をかかえた人々がアルフィーと関わることで起きていく変化が気になって、それなりにハラハラしたりほろっとしたりしながら一気に読み終えました。読んで幸せになれる一冊です。

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「その女アレックス」より先に読みましょう

「その女アレックス」前日譚。といっても日本で出版された順番が前後しているだけで、書かれた＆出版された時期はこちらの方が前です。なのでアレックスを既読の読者はこの本で描かれる幾つかの重要な出来事を先に知ってしまっており、その分ハラハラ度が下がってしまうのが残念といえば残念。それでもやはり驚かされる作品ではあるのですが。
アレックスをまだ読んでいないという幸運な方は、ぜひともこちらを先に読んでからアレックスに取りかかることを強くお勧めします。

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淡々と書かれる遭難過程がおそろしい

内容を一言で説明するなら「道に迷って遭難した人の行動を追ったドキュメンタリー」です。救援隊が発見、もしくは自力下山した生還例ばかりなので、死亡というケースはありません。文章も恐怖を煽るような大げさな表現もなく、遭難状況の推移が淡々と書かれます。しかしそれが逆に恐ろしい。斜面を登るか下るか、分かれ道のどちらをたどるか、体力温存してビバークするか、それとも強引に進むか。生死の境目というのはほんとうに紙一重なのだなあとぞっとしました。迷ったきっかけも、前日から体調が優れなかった、ルートがわかりやすいと思いこみ地図を携帯しなかった、朝起きるのが遅かった、等ごくささいなことから予定が崩れ始め、迷ったと気づいていながら景色の美しさに惑わされたり戻るのが嫌でついついそのまま進んでしまう……迷ってからの幻覚や幻聴の描写も、徐々に精神が追いつめられてゆく状態がありありと感じられ、読んでいて息が詰まるようでした。
「迷ったら沢に降りるな」「迷ったと思ったらすぐ引き返せ」自分のような登山の素人でもなんとなくきいたことのある鉄則ではありますが、焦りやパニックの中ではそれがいかに守りづらいものかと改めて思い知らされました。最後の部分では救助にかかった費用なども紹介されており、たとえ生還してもめでたしめでたしでは終わらない複雑さもうかがえます。ふだんハイキング程度で、本格的に登山をしない人でも読んで損はしない本です。

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短編集

各々がエピソードとしては独立していますが内容は微妙に繋がり、最後にはひとつの流れが見えてくる作りの短編集です。作者の書いているシリーズもの（特にブギーポップ）と深く関わる内容ですが、読んでなくても読めますし最後は素直に皆の幸福を祈りたくなります……が読んでいる人は更にいっそう楽しめるかと。各話冒頭に添えられるイラストもなんとも味わいあって素敵です。

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恐ろしいのは悪意ではなく

あまり事前に内容を知らないままお試し感覚で購入したのもあり、読み始めてまもなく主人公を襲ういじめに言葉を失いました。この巻の時点ではいじめる方も主人公に対してそこまでの明確な嫌悪や理由があるわけではなく、子供がバッタの足をむしって眺めるような残酷な好奇心で陰惨な行為を繰り返しており、そこが妙にリアルなのが自分にはいちばんの恐怖でした。いじめ行為はやがて最悪の展開を見せ、耐えかねた主人公はついにある行動に…… この先を買おうかどうか迷っています。

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それはどこかの島の話

サクラダリセットのシリーズと同作者ということで購入しました。不真面目なようで根っこでは真面目な主人公、何事にも真面目すぎて逆に不真面目の域まで達しかねないヒロイン、通販はできるけど外部とは連絡とれないし住民は出てもいけない不思議な島、という謎解き要素もあって安定の面白さでした。続編も既に出ていますが話そのものはこの巻でちゃんと一段落しているのでこれだけ読んでも尻切れとんぼには感じないと思います。

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編み方も編み地も楽しい

リストの番号はレビューの為に便宜としてつけたもので、実際にはナンバリングはされていません。かっこの中の説明＝★はかぎ針編みオンリー。糸はすべてハマナカ製。Ｃ、Ｋ、Ｓは各々フラックスです。【↓以下作品リスト】
１．超シンプルなタンクトップ（Ｃ）
２．超シンプルなワイドタンクトップ（１のワイド版）
３．ギャザーたっぷりプルオーバー（★、ディアリネン）
４．夏色のネットバッグ（★、アプリコ）
５．トップダウンのクローシュ（亜麻糸リネン）
６．立体模様のプルオーバー（★、ディアリネン）
７．セーラーカラーのカーディガン（★、Ｃ）
８．木の葉模様のミニショール（裏表紙の作品。Ｋ）
９．鎖編みメインのプルオーバー（★、Ｓ）
10．チェーンフラワーのプルオーバー（表紙写真の作品。★、ディアリネン）
11．ベルスリーブプルオーバー（Ｋ）
12．ベルトつきロングパンツ（ディアリネン）
13．楕円形のプルオーバー（★、ディアリネン）
14．木の葉模様の大判ショール（８の大判サイズ）
15．シェル模様のボーダースカート（★、ディアリネン）
16．糸を一度も切らないプルオーバー（Ｋ）
17．シェル模様のホワイトスカート（★、15を白一色で編んだもの）
18．リボンみたいなヘアターバン（Ｋ）
19．背中から編むカーディガン（ＳとＫ）
20．ベルトつきショートパンツ（12のショート丈）
21．立体模様のチュニック（★、６の着丈を長くしてノースリーブにしたもの）
22．鎖のループを組み立てるベルト（★、Ｃとディアリネンの二種）
23．肩から編むレース模様のベスト（Ｋ）
24．ベルスリーブワンピース（11のワンピ丈）
25．１段で編めるブレスレット（★、ディアリネン）
26．１段で編めるネックレス（★、25をネックレスに）
本書のタイトル通り色や着丈違い等があるので編み図単位だと19個になります。michiyoさんの作品は襟やウエストから編み下げたり、編む順番でできるだけとじはぎや糸を切ることなく編め、かつ着丈の調整も容易なのに編み地も工夫されてるのにいつも感心してしまいます。年齢的にこれは自分用には絶対ムリ！というのもありますが（笑）個人的には冒頭に載っているタンクトップ（袖ぐりから上以外はほとんど輪編み）と、16の糸を切らないプルにひかれました。著者前書きにもあるように、糸を変えて別シーズン用に編んでも使えそうな作品です。

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