図書館の本の非破壊自炊用に買ったが厳しいかな。
(1) 湾曲見開き対応に期待したが、普通の本は中央付近以外は左右の湾曲が大きく偏り、枚数が少なく薄い側が過剰に湾曲してスキャン結果も残念なものとなる(要は理想的な湾曲度合いにならない)。指サックではグッと押さえると薄いだけに紙面が大きく歪む。本を支える台や抑え具を自作して改善できないか試行錯誤したが上手くいかない。紙面フチの狭い部分を広範囲かつ強力に抑え付ける細長い文鎮の様な抑え具が必要ですね。そもそも指に嵌めて使うのではなく、重量があって重しの様に使えるものが有難い。
(2) 図鑑など紙やインク自体に少し光沢のあるものは湾曲の山になった部分が照明を反射してホワイトアウトします。周囲の照明で調整していますが難しく(周囲を明るくすると収まるが紙面全体が色薄に)今の所成功していません。
(3) 紙面の背景色が黒っぽいと境界検出できませんね。
未だ試してませんが、厚手の良い紙(重い紙)使ってるハードカバーで図画の少ない文字主体の本なら湾曲具合も適正範囲に収まり、背景も基本的に白の艶消しで余計な光沢もないだろうから、これらの問題が出ないのかもしれません。自分はペーパーバックの図鑑の類が多いから厳しいのかも知れません。
本製品の下位製品レビューで「読めれば良い人向き」というのがあったと思いましたが正しいです。図鑑など絵や写真を楽しむには照明の反射が致命的で、解像度が上がった本製品でも変わりはありません。原理的にフラットベッド型でないと難しいのかも