流石タイヤのメーカーだけあって接地面のパターンも工夫されています。車とは違い一方向では無い事を考えての360度対応のパターンで非常に芸が細かいです。単純なピラミッド、一方向ラインパターンでは冬場滑ったこともありますが、これは滑らないです。コマンドソールほどゴツく無くても薄く軽いハーフソールで滑り止め、という場合はこれ一択でしょう。

男性用の靴ですと、25cmでwidthEくらいまでならサイズH1でギリギリちょうど収まるサイズ、それ以上の大きさならサイズH2が無難です。多少大きくても切りやすいので不安な人は大きめを選ぶのが吉かと存じます。非常に細かいパターンでハーフソール本来の目的である滑りにくさ重視の構造です。写真はポピュラーな他社ラバーソールを並べてみましたが、本製品は右下です。パターンの細かさが一目瞭然化と思います。

カタログ上厚さ1.8mmという事になっていますが凸凹の高い部分で1.8なのでベースいた部分は薄いです。その分だけ屈曲性が良く、今までいろんなハーフソールを切りましたがこれが一番加工しやすいです。コツとしては接着剤で貼った後、写真のように事務用ダブルクリップで挟んでおくと接着が楽です。

硬度があっても軽量で薄く、曲面のソールでも曲げやすく切りやすい、そして冬場でも滑りにくい工夫されたトレッドパターンと、個人的にはハーフラバーの中で一番推しの商品になりました。他社製品と合わせて計3枚の写真を撮りましたが（本製品は右下の黒）パターンの違いが分かりますでしょうか。

これは良く工夫されています、数値上は高硬度ですが全方向よく曲がります。レザーソールは基本不定形な曲面なので曲がりやすいと加工も貼る時も失敗が少ないです。実測だと厚い部分は1.8～2.0mm位、パターンの無い所では1.2mm。また、トレッドパターンも縦横無尽で縦にも横にも滑りにくく、タイヤの理屈をうまく使っています。これが屈曲性の良さの理由の一つでしょう。今までビブラムのラインソールを使用していましたが横方向のみ溝が入っている為90度横方向の曲がりは悪く、冬の凍結路面では縦溝が無いため横滑りします。ボール紙に一定方向にだけ切れ込みを入れ90度垂直方向から曲げるのと、ランダムに切れ込みを入れて曲げる感覚、といえば伝わるでしょうか。動画で両社のハーフソールを90度横方向に曲げてみました、左手側のミシュランソールが曲がりやすいことが伝われば良いのですが。