リアル4Kに惹かれて、EPSONの「EH-TW8300」からBenQの「HT4550i」に買い替えました。
【本体】
きわめてコンパクトで重量も7キロ未満。ただし、高級感はありません。
【画質】
リアル4Kをこの価格帯で出したこと自体驚きですが、LED光源の採用により3200ルーメンなので、相当明るいのもよいです。数値では示せませんが、この製品の4Kの画質には満足です。DLP方式特有のカラーブレイキングは、他のレビューではほとんど無いとレポートされていますが、多少気になります。また、水平方向へのパンの際には、はっきり残像が出ます。
【機能】
プロジェクターへのAndroidTVの付属も興味深い試みです。すでにFireTV Stick 4KMaxを使用していたのですが、比べてみるとHT4550iのAndroidTVの方が高画質、高音質かつきれいでした。
【使い勝手】
コストダウンせざるをえなかったのがオートフォーカスや電動ズーム/レンズシフトのない点。私は天吊りで使用していますが、それでも手動では不便です。
【改善要望】
発売後まだ1年経っていないので、ファームウェアなどによる今後の改善を期待したい点がいくつかあります。
・リアル4KがHDMIケーブルにも品質を求めるのは当然ですが、AndroidTVのオーディオリターンがHDMIケーブルとの相性があるのはちょっと困りました。
・オーディオリターンでDolby Atmosまで対応しているのはありがたいのですが、なぜか「Raw+」のままにしようとしてもこれが記憶されずに、毎回リセットされます。
・本体リモコンとAndroidTVリモコンの2つの使い分けはやはり面倒で、多少リモコンが大きくなってもかまわないのでひとつにまとめてほしかった。
・そのリモコンの設定やアップデートが取扱説明書にもなく、また頻繁に動作しなくなるのは真っ先に改善を望みます。おそらく、現時点でまだメーカー側のリモコンの動作チェックができていないと思われます。
いろいろ不満な点もありますが、普及価格帯でのこの品質については、総合的に満足かつ納得できます。