すごく納得しながらじっくり読みました。そんなに昔の本(2006年発刊)と思わない普遍的な内容だと思います。
今は大丈夫なのですが何年か前、会社(アメリカ系の外資)の人間関係に悩まされていて、そのときのことを思い浮かべながら読みました。なるほどと思うことばかりで読み終わった後に気持ちがすっきりしました。
サイコパスの図々しさ、奪うことを楽しむ心理、普通の人には目の当たりにしても信じられないような強欲過ぎる行動、これは何なんだろうと思っていたことが この本を読むことで整理されました。
強力な刺激を求めているのは感情がないため退屈しているからだと言うのにもなるほどと思いました。だからやり過ぎるんですね。
今、その人たちのその後を聞くと意外なことになっていて(会社を辞めていたり、大病を患っていたり)幸せではない気がします。年を経るごとにそういう傾向が際立ってくるのではと思っています。
側にいられるとつらい人たちですが、極端な人間性を垣間見られてある意味勉強になります。もう離れられたので今は落ち着いた気持ちで、反面教師としてたまに思い出します。サイコパスの最終標的は人間と本文にありましたが、感情が理解できなくても他人への変な執着がありますよね。ひどいことするのにさみしがりやみたいな…。自分は付き合う人は一緒にいて楽しくて成長できる人にしなくてはという気持ちを新たにしました。
良著です。