ヨーロッパのキャビアはこれまでに何度も食べる機会に恵まれましたが、国産のキャビアをいただく機会には恵まれておりませんでした。もしかしたら、今までに伺った店舗でご提供いただいているのかもしれません。
さて、コロナで都道府県を跨ぐ移動が容易にできなくなり、毎月都内へ食事に行っておりましたが、半年以上、都内に行けず、美味しいものを自宅でいただきたいと思い、探しておりました。
当初は、ヨーロッパ産の輸入キャビアを購入予定でしたが、せっかくの機会なので、思い切って国産キャビアの購入を決めました。
ジャパンキャビア様は、G7伊勢志摩サミットでの採用、ANA国際線ファーストクラス機内食での採用、モナコ公室御用達をはじめ、国内ホテルや名店での採用など、国内外での数多くの高い評価とそれを証明する高い技術や品質管理の素晴らしい企業だと感じております。
今回、シロチョウザメとシベリアチョウザメのセット商品を購入させていただき、シベリアチョウザメのバエリを先にいただきました。
キャビアの一粒ひと粒が輝き、生臭さは無く、口に入れた瞬間に塩気と海のイメージが広がります。口の中でわずかに圧力を加えると、繊細な卵の皮が柔らかく割れ、中から卵の中身がそっと出ます。その瞬間にキャビアの旨味が口の中に広がります。まるで、今まで眠っていたものが、出てきた瞬間に目覚め、まさに食べた時がすべての旨味が濃縮され、ベストのタイミングであるとしか、思えません。
不思議なことに、口の中のキャビアが無くなると、今まで五感で感じていたキャビアの味、匂い、旨味などは、スッとフェードアウトします。
美味しいとは何か、常々考えますが、正に、この商品こそが、そのものであると思います。
口に入れた瞬間に五感で感じ、真ん中で、その食材の持つ全ての旨味が開花し、最後は何事も無かったかの如く、スッとフェードアウトする。
世界に認められる、日本のキャビア。これからの発展がとても楽しみです。