出版当時に購入しましたが、今回は保存用に購入しました。
伊達政宗公が薨去してわずか10年、伊達成実公は存命中、2代藩主忠宗公の治世に描かれた現存最古の仙台城下古地図です。大判サイズなので書かれている文字を概ね読むことができます。
政宗公の長女・天麟院五郎八姫が居住した西屋敷(西館)が二之丸に隣接してあったり、穀町の東南に「畠」と書かれた空白地帯(地図右下)は政宗公が晩年を過ごした若林城があった場所であったことに思いを馳せたり、政宗公の息吹を感じることができます。
仙台城を起点とした札辻(芭蕉の辻)から南に延びる南町・柳町・北目町と若林城を起点とした穀町・南鍛冶町・荒町とは町割りが異なり、この2つの町割りが現在の仙台市街地の原型になっていることがよく分かります。
古地図と比較しながら仙台の街を歩くと新しい発見があるかもしれませんね。