作品が一向に開花しなかったとのことで お母様にご心痛をおかけしましたこと大変心苦しく思います。 状況から、まれにパンジービオラが陥る ”いじけた状態”になっていたように思えます。 パンジービオラは何かストレス状態にさらされると、 株に体力を蓄えるために一時的に花を咲かすことを止める、 という現象が起きることがございます。 文字通り、まるで機嫌を損ねていじけたように 「葉が青々していてつぼみも見えるけど次々咲いてこない」といった 外見的特徴があり、 「秋にお届けして急に寒くなった」「北向きや軒下で日当たりがあまりよくない」などの 状況が重なったときに発生しやすい傾向がございます。 （アリッサムは日光が不足すると葉だけになる傾向があるため、 もしかすると、明るく思えても日光が不足する環境であったかもしれません） もし上記のようないじけ状態でしたら、 これまでご報告いただいたケースでは、 いずれも例外なく 『そのまま管理し続けると、ある日スイッチが入ったように急に一気に咲き始めた』ため いずれ咲くことだけはほぼ間違いなさそうなのですが、 その”スイッチ”を少しでも早く入れるために、 いつもと違うことをして”目を覚ましてやる”というのが 比較的有効かと思います。 たとえば「しおれるまで一切水をやらない」 「40度のお湯で水やりしてみる」 「置き場所を変えて日の当たり具合（日向-半日陰）を変更してみる」 「1日に数回、手で葉をわしゃわしゃと撫でて物理的な刺激を与える」 「半日程度、明るい暖かい部屋に入れてみる」など。 （いずれの方法も、これが原因で急に枯れることはないので大胆に行っていただいても大丈夫です） 植物が花を咲かせる目的に立ち返りますと、 種をつけるため＝子孫を残すためなので、 上記のようなびっくりストレスを与えることで これはやばい子孫を残さねば・・！と思わせる、という作戦です。 いずれにいたしましても、 せっかくのお誕生日プレゼントでかえってご心痛を長期間おかけしてしまったという事実を重く受け止め、管理方法などの改善を行ってまいります。貴重なご意見をありがとうございました。 なお、当店にメールでご相談いただければ、すぐに診断が可能ですので、今後ご利用いただくことがございましたらお気兼ねなくご相談いただけましたら幸いです。