日本では余り馴染みはないが実に美味しいカリピノ。キスラーやオクシデンタルと方向性は似ているが、コスタブラウンの方が酸の使い方が上手く味の焦点があっている気がする。キスラーもオクシデンタルも畑によって少しずつ顔色を変えるが、このギャップスクラウンの単一畑はキーファーランチと並んで非常に評価の高いワインだ。他にもいっぱい単一畑を持っているみたいだけど、日本ではお目にかからない。もちろんマルチビンヤードのロシアンバレーやソノマコースとでも恐ろしく旨い。カリピノの経験を深めるのにおすすめの逸品である。またこの店のこの価格は世界的に見てもマルチビンヤード、シングルビンヤードとも非常に良心的で安いと言える。私は今回ギャップスクラウンとキーファーランチを2本ずつ買ったが、売り切れる前にもう一本ずつ欲しいくらいである。輸入はJALUXで、2016年ならそろそろ旨くなり出した頃かな。開けるにはまだまだ早いと思うけど、ベランダで秋の微かな風を感じながら、新鮮なブルーベリーをつまみにして飲もうと思っている。