カテゴリー的にはダークファンタジーになるかと思うのですが、内容的には何の疑いもなく過ごしていた自分達の孤児院が実は家畜育成施設であったという事から、逃亡を図る少年少女たちのお話といったところでしょうか? 類似した作品には小説では村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」、映画においてはナイトシャマラン監督の「ヴィレッジ」、そしてこれより後続に連載・アニメ化された作品では「天国大魔境」等がありますが、探せば枚挙にいとまがないほど出てくる気もしますw
ありきたりのコンテンツと思いきや、実は設定が秀逸で、1巻からのサスペンス要素は今後どうなるかの期待を非常に持たせえてくれます。 この辺りはです・ノートばりに設定がしっかりしており、良い作品というのはこういったプロットがしっかりと寝られた作品でないとダメなんだなぁとつくづく再認識させられました。 作画担当の出水ぽすか氏は元はコロコロコミックなど比較的低年齢層に向けたイラストや漫画を描いていたキャリアが長いので、そういった方のタッチで残酷シーンを描かれるとある意味怖さを引き立てる要素も増している感が有ります。
ダークファンタジー及びサスペンス好きな方はかなりはまれる漫画だと思います。