銀河を統一したラインハルトは当面戦争がなくて、魅力が半減。ヒルダにちょっかい出して中出ししちゃったり一見平和なご様子です。しかしここまでの伏線から予想していたとおりルビンスキーらによる陰謀でロイエンタールの叛逆が勃発。ロイエンタール対ラインハルトの構図にのっとり帝国の双璧は相討つことになります。そしてこの盟友同士の戦いはロイエンタールの「遅いじゃないか、ミッターマイヤー」という名言で幕を閉じます。ここのあたりが実に歌舞伎的。「遅かりし由良之助」(歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」で、大星由良之助が主君の切腹に間に合わなかったシーン)のオマージュですね。生まれた我が子を親友であり宿敵となったミッターマイヤーに託す筋書きもイケテマス。
それに引き換えヒルダと一夜を共にした皇帝ラインハルトのシーンは不粋です。
新帝国歴2年8月29日
「フロイライン」
「はい、陛下」
「帰らないでほしい。ここにいてくれ。今夜は一人でいることに耐えられそうにないのだ。たのむ、予をひとりにしないでくれ」
「・・・・はい、陛下、仰せに従います」
ヒルダは自分が波間に漂う一本の藁でしかないことを知っており、今夜はこの人のために、出来るだけよい藁になろうと決めていたのだった。
臭、臭、臭、臭!!NHKの朝ドラかよ!!総じて銀英伝に出てくる恋人たちにはイライラさせられます。