まず近年の4大少年誌の連載内容を垣間見るに、新人であっても、編集者が安牌路線を気にしてか、無難な内容のコンテンツが全体的にとんでもなく増えた感じがする。 一時期はあずまんが大王やらき☆すたのように女子高生の日常ものはメジャー誌ではまず見かけない内容のものだっただが、場合によってはラブコメがかかるものがあったり、名前+特性・行動のタイトルとなっている作品であったりはするものの、無難な日常展開が繰り広げられる漫画が枚挙にいとまがないほど増えだした感じだ。
そんな中、秋田書店のこのチャンピオンREDシリーズはまさに我の道を言うという路線で、なかなか好感が持てる感じ。
無論、連載のすべてではないが、80年代を経験してきた人間にとっては非常に懐かしい。エログロ路線をここ数年間にわたり様々なタイトルで連載してきた挑戦的な試みは至極称賛に当たる気がします。
内容としては、主人公が水泳部の美少女の先輩から2日間のビデオ撮影を依頼されるところお願いされるところから始まるのですが、雰囲気は2日目に一気に変わってしまいます。 また、ヒロイン(?)からは殺人が生じた次の日に「ゲーム」というセリフも出てきて、その後デスゲームが関与するようなサスペンスのような流れになっていきます。
作画はキャラは可愛く、個性はあり。まれにポーズやパースが不自然に感じられるところもありますが、全体的に安心して読んでいられます。
難点があるとすれば、矢張り知名度がそこまでない作品で長編化されていますから、リユース購入でもそれなりの価格がしてしまうということでしょうか?
チャンピオンREDのエロ・グロ路線の漫画は、外れのものは結構ひどいものも多いですが。この作品は結構先の展開を気にしながら読んでいけますね。
個人的に、後半よほどだれてこなければフルコンプでほしいタイトルですね。