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レビュー一覧

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    2018/02/08
    銀○さん
    男性
    50代
    王に反旗を翻し
    フランス王ルイ14世はまだアンジェリクに未練たっぷりなのですが、彼女は王に反旗を翻し、食糧難や重税でかなり荒れていた故郷のポアトウの市民をたきつけて王の軍隊相手に反乱を起こします。これは史実に則っていて、実に「ナントの勅令」を無視してユグノー派プロテスタントを迫害したルイ14世VS新教徒の「ポワトウの反乱」を下敷きにしています。アンジェリクはこの反乱の火付け役として大活躍するのですが、結局制圧され、息子は殺され、彼女自身も蹂躙されます。しかも王に逆らったお尋ね者のアンジェリクは全国指名手配中。身を隠して落ちのびますが、途中で焼き印を当てられたり、この巻のアンジェリクはかなりかわいそうモードとなっています。なんとか港町ロシェルの新教徒の商人・ベルンに匿われ使用人としてひっそりと働くアンジェリクですが、やがて新教徒ゆえにベルンも迫害を受け、故郷ロシェルを捨てなければならなくなります。しかしこの逃避行すら王の軍隊に妨害され新教徒は投獄される危機に瀕します。ここで救いの手を差し伸べたのが、地中海の大海賊レスカトール。かつて奴隷市でアンジェリクをギネス級の高値で競り落としたものの、まんまとアンジェリクに逃げられた憎めない悪党なのでした。新教徒を海賊船に収容したレスカトールはフランス海軍と海戦を繰り広げるのですが多勢に無勢。ヤマト対ガミラス艦隊位不利な状況でした。 「革命の女」の章はカトリック対プロテスタントの宗教的な弾圧+フランスの内乱をバックに展開するため戦闘シーン、虐殺シーンが多くたくさんの人が死にます。特にアンジェリクの通った後は屍の山。次章では故国フランスを骸の山として捨て去ったアンジェリクが新天地でまたやらかしそうな気配。きっと海賊と出来ちゃうんだろうなと先読みできちゃうほど、そろそろゴロンの作風にも慣れてきた塩味です。そろそろ熟年域なのに、ますます美貌がさえるアンジェリクの明日はどっちだ。
    注文日:2016/10/04
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