本当にタイトル通りの作品。 主人公の森田さんは心の声は活字化されるものの、それが音声となって周りの友人らに伝わることのないキャラ。 無口系と言えば、懐かしいところで「涼宮ハルヒの憂鬱」での長門や無口というよりはコミュ障系のキャラである「ワタモテ」のもこっちをふと思い出してしまうが、前者は完全無口ではなく、後者はそれに加えてコミュ障面が強いというところから、完全に森田さんの様に無口とは言い難い。 変わり種では「女子かう生」はサイレント漫画で、擬音擬態語以外、全く活字は無い珍しい漫画であるが、これは登場人物の全てに活字が無いので比較ができない。
キャラが無口である場合、それが周りにいい影響を与えるか、悪い影響を与えるかのどちらかになるわけであるが、この作品では大体が「沈黙は金」となっていく場合が多い。
賛否が分かれる漫画であるが、アニメ化されていることと、この手の日常系のマンガではかなり稀有な最新作は16巻迄出ている長編になっていることから、アニメ漫画好きは一度は読んでおいてみたい漫画の一つである。 4コマ形式の日常系のマンガはかなり玉石混交状態で、正直食傷気味であるが、絵は頗る上手いとは言えないものの、独特のタッチでその辺りは個人的には好感が持てる感じであった。