2000年代に入ってからの少女漫画界のヒットメーカーでもあるいくえみ綾先生の最大のヒット作とでもいうべき作品。 映画化にもなりましたが、何分完結から優に10年以上は余裕で経過しておりますゆえ、若い方は知らない方も多い感じです。 流石にハチクロのようにアニメ化までされなかったのがその要因か? 作品自体はちょっとオムニバス形式みたいな感があり、その都度焦点が当たるキャラが変わるのが特徴ですが、その世界観にはぐいぐいと引き込まれていく感じがあります。 この時期の少女漫画は羽海野チカ氏の作画のように、70-80年代の少女漫画と大きく相違し、線が太くなっている作品が多いので、男性でもかなりとっつきやすいと思います。
だらだらと迂回ルートを経ることなく、13巻完結しているところも好印象です。
恋愛中心のヒューマンドラマ好きにはぜひとも触れてほしい作品の一つですね。