音もまあまあいいし、軽いし、取り扱いに気を使わなくていいし、手に入れた時は「これだ!」と喜びましたが……使っていくうちにスライドがどーにもこーにも動かなくなって、非常にストレスを感じました。
これから買おうとしてる、または同じ悩みに直面した時に参考にしてもらえばな、とスライドのお手入れ方法のご紹介です。
届いた直後は、普通のトロンボーンと同様にスライドは、ストッパーを外すと、重力に引かれてスルッと落ちるほど滑らかでありました。
ところが、しばらく使っていると段々と滑らかさは失われ、ストッパーが無くても落ちない、引っかかって動かない、目指すポジションが狙えない、またCからB♭に戻す時の衝撃たるや、かなりのストレスでありました。
スワブ(スライド管内を掃除する専用の布)で掃除したり、内管をポリッシングクロスでゴシゴシ拭いたりしても、戻る滑らかさはわずかで、一曲ともちません。
pBoneのスライドにはグリスやオイルは使用禁止、水スプレーは効果無し。
お手入れ方法を必死に探し、集めたキーワードを元に自分なりのお手入れ方法を見つけました。
すると。
スライドは重力に身を任せ、つるっと動くようになったのです!ポジションを狙えるようになったのです!
スライドからの排水が黒く(外管の内側が真鍮で削れて出た黒いカスが排水に混ざってくる)なってきたら、外管に水を通し、専用ブラシを使ってゴシゴシ洗います。
排水が透明になったら、スワブを通して水気を取り、乾かします。
内管の真鍮部分は、貴金属磨きの布でツルツルするまでよく磨きます。黒い部分もポリッシングクロスでよく拭きます。
ここまでで、最初の滑らかさは戻ります。
が、念押しで、KUREのシリコンスプレーを内管の黒い部分と真鍮の部分に吹き付けます。
これで、スライドを動かした時のシャリシャリした感じもだいぶ抑えられ、滑らかな動きが取り戻せ、ストレスも無くなります。
が、持続性が無いので、これ以外で何かあれば教えてもらいたいくらい。
やっぱ、本物買った方がいいかもな~と思いつつ、でもいい音出るしな~と悩むところであります。あ、ちなみに私が使うのはオーケストラや吹奏楽団ではなく、音楽スクールの発表会です。