初期アーロンを座面がホツレるまで15年ほど使い倒し、リマスタードに替えたので、その感想を。
腰掛けた第一印象として、座面の反力が初期モデルよりかなり強いです(硬い、ではなく反発とか押し返すという感覚です)。
大きく進化したのが、アームレストを左右・前後にスライドさせるときの細かいクリック感。
初期が2段変速ならリマスタードは10段変速という感じで、かつ初期には皆無だった精緻な感覚もあります。
ただし、左右は割と力が必要なので、女性は重く感じるかもしれません。
ポリッシュベースにしましたが、回り込んだ辺りや裏側の仕上げがかなり雑で、価格に見合うものではありません(欧州メーカーも裏は気にしないものが多いのですが、ここ迄では無いです)。
初期型を使用していた時、他にヴィトラ、リープ、ウィルクハーン、ジロフレック(64モデルは侮れ無い良さがあります)などのオフィスチェアがあったので、いろいろ試しましたが、結局アーロンに戻りました。
多湿で高温化する日本では、まず単純にメッシュのチェアが向く環境にあるわけですが、最近の似た素材のライバルと長時間座り比べても、やはりアーロンの座り心地にはエバーグリーンな良さを感じます。
冬などで寒い環境だと革やファブリック、ことに起毛素材のチェアの方がはっきり言って快適なので、スースーするアーロンは引っ込めていましたが。
硬めのフローリングですが、DC1キャスターは滑りすぎず、かといって渋すぎることも無いので、正解でした。