私の故郷は宮城県です。3月11日は津波で亡くなった従姉夫婦やたくさんの親戚・知人・みんなの命日です。震災から5年後、時計の針は3月12日になっていました。故郷で暮らし続けていた96歳の母はみんなが待っているあの世に旅立ちました。
今年も春が来た事を知らせたくて、花の香の線香を購入しました。共に故郷を離れて首都圏で暮らす次兄家族と一緒に仏壇に供えました。
『今年も春が来たよ。』『梅の花が咲いたよ。』『もうすぐ桜が咲くよ。』
花の香の線香は、残された者達と、旅立ってしまった者達を微かな煙で繋いでくれます。
ありがたい贈り物と思います。