化粧品にこだわりがないのでスーパーで買った大きなボトルの安い化粧水を使っていたがこれが臭かった。顔に塗ると果物の香料が臭くて臭くて、でも捨てられない貧乏症で息を止めて使っていた。500ミリのピンクのボトルはなかなか減らなかった。毎日臭い化粧水を使いながら温泉に置かれていたいい香りの化粧水を思い出していた。フロントで聞いても販売されてなかったので調べてたどりついたジーラの化粧水は業務用で多いし高いしで買うのを躊躇っていたのだ。だがピンクボトルの化粧水が背中を押してくれた。あのいい香りの化粧水が使いたい、もう臭い化粧水は嫌だ!スーパーやドラッグストアでしか化粧品を買わないのがむしろ主義のような私に購入ボタンを押させた。ジーラの化粧水は石川から来るという割にすぐに届いた。ジーラの小さなボトルはピンクボトルの前に置くと一層小さく感じて以前の私だったら舌打ちするところだが、ゴールドっぽい凝った容器は寸胴のピンクボトルと違って高級感を醸し出して私を満足させた。その日の風呂上がりは大変に喜ばしいものだった。とろみのある液体を顔に伸ばすといい香りに包まれた。臭くない化粧水がこんなにも多幸感をもたらすなんて!臭いピンクボトルを使ってたせいでジーラを良く感じてるだけではない。甘ったるくない落ち着きのある香り、とろみがあるのにすっと伸び、乾いてもつっぱり感もない。温泉、出会わせてくれてありがとう。楽天、再会させてくれてありがとう。ピンクボトル、背中を押してくれてありがとうは言わない。お前は臭すぎる。毎日ジーラの化粧水をつける度に幸せを感じております。香りって大事ね。ピンクボトルは体にビシャビシャかけて半分まで減った。