前から欲しかったのですが、定価45,360円(税抜42,000円)と高価でした。
最近、検索したら販売元:NHKエンタープライズから通販限定価格19,440円(税抜18,000円)で出ていました。楽天市場ならポイント10倍、500円クーポン、送料無料です。
原作:吉川英治 「私本太平記」
鎌倉時代・嘉元3年(1305)、源氏の血を継ぐ有力な武家一族・足利家に生まれた高氏(尊氏)は、さまざまな人物との出会いの中で成長し、腐敗した鎌倉幕府打倒を決意。新田義貞らとともに北条氏を滅亡へと追い込む。この辺りまでが《第壱集》。
後醍醐天皇による建武の新政への不満が多くの武士たちから噴出。尊氏は天皇に背き、室町幕府を開いて初代将軍となる。やがて、朝廷が二分する、激動の南北朝時代へ...混沌とした争乱の《第弐集》。
内容的には第壱集を観ることができれば満足だったけれど、廉価版が販売されているのでついでに第弐集も入手。
《付録》
第壱集 DISC.5 に収録されている第16回『隠岐配流』、第17回『決断の時』、第18回『帝の脱出』の(地元の者しか分からない)レビュー。
当地が観光で発展、知名度が上がった記念すべき大河ドラマ(1991年)。帝の配流先は黒木御所説、国分寺説がある。(島に残されている伝承はすべて黒木御所である。)ドラマでは『黒木御所』の表記が出ているので前者を採っているようだ。現在当地には、黒木御所跡、三位の局(後醍醐天皇の寵妃 阿野廉子)の館跡がある。黒木御所は海辺に面した高台にあり、天皇が御座所の廊下より遥かな浦方を御覧じて詠じたとされる御歌(後醍醐天皇御製)が残っている。
志す方を問はばや浪の上に浮きてただよふ海士の釣舟
帝の脱出経路は、島に残されている伝承の通り「黒木御所から山道を抜け小向へ、小舟に乗り脱出船の待つ知夫里の港へ。」と、忠実に描かれている。遠い離島での出来事、ドラマでいいかげんに描かれることも多いのだが、大河ドラマ”太平記”には好感が持てる。