色々な違いにかなり戸惑いました。
手鋸で簡単に切れますが、数回で切れなくなるので、替刃が大量に必要になります。割って光学顕微鏡で断面観察すると、針先で崩れる未溶融の樹脂フィルム屑とは別の、明らかに樹脂ではない劈開面と思われるものがあり、恐らく雲母でしょう。どうやら、土のようなものが少なからず混ざっているようです。已む無く電動丸ノコに安物のチップソーを付けて切りました。キックバックが怖いのでなるべく使わないようにしているのですが、切れ味の落ちた鋸刃で力任せに切るには電気の助けを借りないと厳しい。
脆いので、切り離す前に荷重が掛かると斜めに割れやすく、注意が必要です。
内側は樹脂が十分溶けていないためかとても脆いのですが、表面の樹脂は良く融け混ざっていて、とてもよく滑ります。このため、切れ味の良いビスを使わないと、滅茶苦茶押さないとビスが入って行きません。強く押すと位置がずれ易いので、中々にムズイです。下穴を空けることにしました。
表面の摩擦係数が小さいようで材同士が滑り易く、固定前の板の上を踏むと板が滑って大変危険です。
ビスは、木材のような押しやられた材が元に戻ろうとして食い込むと言うより、摩擦熱で融けた材の樹脂成分がビスの周りで固まって固定するのが支配的な感じです。なので、ビス打ちの感触がかなり違います。
中身が中空なのでビス強度は明らかに弱いです。束と根太の固定はボルトにしました。中空なので束材へのボルト固定はとてもやり易い。
材は思った以上に角が鋭いので、手袋をしていないと怪我します。
線膨張係数が大きいようで、10月後半のやわらかな日差しでも、日の当たった面が熱膨張して大きく反ります。日陰に置いておかないと使い難い。夏の膨張を想定して、材の突き当て部分の隙間を多めに取りました。
今回アルミとで迷いましたが、軋み音もなく、安定感があり、人工木を使って正解だったと思います。
あとは腐朽耐性ですね、何年もつかな?