グチョグチョになるまで水を灌水(写真1枚目)すると、水たまりが引くまで半日はかかる我が家の庭の粘土質土壌、EB-aを撒いて2時間後(写真2枚目)に見たら、完全に水が引いちょった(; ・`д・´)
高校レベルの化学・地学の教養で仕組みは理解出来る。
粘土(図のように分子構造的にはSi-Oの四面体、八面体、または水酸化アルミニウム六面体Al(OH)3が二次元に結合している)が、水によって分散・分離・コロイド化、そこへ反応性の高いポリエチレンイミン(PEI)が粘土分子と結合(図の赤い丸の所が水によって分離、更に水が多いと分散、そしてコロイド化して水たまりが濁る)し、もとの層状(二次元結合)に再結合できなくなり、複雑な重合状態として団粒構造を作り、その繰り返しが地下へ進行して、結果水はけが良くなるだろうってのは想像は出来ていたんだが…
デモムービーを見ると「何かトリックがあるんじゃねー?」と思ったw
効果を目の当たりにした今は、あの程度誰でも再現可能!と、納得した。
その位、粘土によって混濁した水が素早く重合していったし、水たまりの水が引いていった…
粘土特有の鉱物学的特徴を活かした土壌改良材なので、粘土特有の性質を持たない土壌には意味がないが、ユーザーが自分の土地の土壌を鉱物学的に正しく理解出来るのだろうか…ネガティブなコメントは、そこをチェックですね(・∀・)
粘土質層に取り込まれた懸濁態セシウム(水溶性)をPEIと反応させて開放し、改善した水はけにより除染を行なう手法(国内特許コード P170013624)は、これからもっと福島周辺で広まるといいですね。(これだけ水はけが改善するなら、充分効果が期待できると思います)
セシウムの除染が出来るという事は、カリウムを流してしまう事でもありますので、今後の土作りの際はその点を考慮しておくべきでしょう。
長期的には微生物と栄養塩によるバイオレメディエーション(微生物による有機物の分解処理)が起き、元の粘土質土壌に戻ると思いますので、この効果(水はけと通気性の向上)があるウチに、バーク堆肥等を使って生物学的に団粒構造化を行なう予定です。
豆知識ですが、ポリエチレンイミンはスペースシャトルで二酸化炭素捕集剤として使われた位、反応性の高いポリマーです。(・∀・)
2021年5月追記 3年経っても効果が続いています。