大昔のことですが、ロンドンのはずれのへんぴな地区に部屋を借りて生活していた時期があります。近所のスーパー(というより「よろずや」)のあるじが、貧乏学生の私に勧めてくれた「安いけどウマイ酒」が、このパッサーズ・ブリティッシュネイビーラムでした。(日本で買うと、そんなに「安い酒」という印象ではないのですけれど。)それがラム酒を初めて飲むことになったきっかけでした。以来、様々なラムを試しましたが、どうやら私にとってコレが「プロトタイプ」として擦り込まれているらしく、コレと比較して「甘すぎ」「香辛料効きすぎ」「ゆるすぎ」等々と、高級なものを飲んでも、コレよりも美味しいと感じたことがありません。そんなわけで、どうしてもコレを買ってしまいます。
一時期、輸入が止まってしまったらしく日本で買えなくなっていた時期がありました。でも、今はこうしてネットでもあちこちで売っていて嬉しいです。昔は、ロックでライムを絞って飲んでいましたが、最近は炭酸水で割って、ライムは輪切りを浮かして、ちょっとマイルドに楽しむことが多くなりました。どっちも美味しいですよ!(ラム酒の中では「男っぽい味」だと、人に言われたことがあります。何をもって「男」というのか、私にはあまり理解できていませんが、もしかしたら、あまり甘みが強くない、という意味かもしれません。)