今の若者が一体どういう状態におかれているのか、一部のエリート層を除けば、概ねこの著者の説明するような状況に近いと思います。
これは、とりわけ学校教育、そして社会に蔓延する風潮、中でも出る杭を打つ、あるいはすぐクレームをつける人がいるというような傾向の影響を受けていると思います。
それにしても、若者たちは異常な抑圧の中で生きているということがこの本からもわかります。このままでは若者が希望を持って生きることが困難です。
著者が大学の教員であることから、そういう目線で書かれており、それが気になる人もいるかもしれません。しかし、このことを社会に向けて発信することの意義は大きいと思います。