「円安になった今、前提が変わっている」(2章)、「政治家の呼称が『役職』、『さん』、『呼び捨て』が混在している」(3章)、などなど、引っかかるところが多々ありますが、頭の中だけで空想するのではなく、目の前の状況をまっすぐ見つめ、起点として本を起こしている点において、賛同できるところはたくさんありました。読後感として、根本の「人はどのような存在であるのか、人が人である意味」という点において、著者と見解が全く異なっている自分、を改めて認識することとなりました。そういう意味において、気持ち悪さを抱えながら、頑張って読んだ意味があった、と捉えています。