私は元々クラフトビール好き人間で、米国やオセアニアに長年住んでいるときに地ビールを買い漁っていました。特にホップやモルトを惜しみなくつぎ込んで醸造される風味豊かで濃いビールが大好きで、特にインペリアルIPAというスタイルのビールが大好きなのですが、帰国して日本で生活していると、そのようなビールを作っている工房がない。
単に口の中で弾けるホップの苦みだけではなく、ホップの香りも大事だし、コクや喉を通った後の香りや切れ具合も大事です。国内工房のIPAを期待して買ってもガッカリするパターンが多く、もうアルコール飲料を摂取する気もすっかり失せておりました。
ところがどっこい、最近、妻が日本酒をいろいろ飲んでみない?と私を誘ってきて日本酒を飲み始めたのであります。妻の親戚が愛知の酒蔵なので、妻は日本酒好きの血が流れているようです。
ビール派で生きてきた私にとって日本酒はあまり口になじまないというかゴクゴク飲む気が起きない飲料でした。でも妻が里帰り土産で持って帰ってきた「蓬莱泉 美」がとても風味豊かで飲みやすくて美味しかったのです。
妻もやや甘めで香り高い日本酒が好みとのことで、そのような日本酒をWebレビューなどを読んでリサーチして購入していくことにしました。それで何本か買ったうちの1本がこの「雨後の月 純米吟醸」です。
前置きが長くなりましたが、このお酒、口の中で弾ける香りがとても複雑で奥行きがあります。この風味の奥行き感がとても好きです。舌触りはとてもまろやかで、私が育った生活域の水道質が超軟水ということもあって、同じようなまろやかな口当たりが喉にすっと染みこんでいきます。
後味もふんわりと優しく切れていく感触で、余韻も完璧です。
単に甘いだけで香りが単調な日本酒とは次元が違う完成度だと思います。
一発で雨後の月ファンになりました。この酒蔵の他のラベルも買って飲んでいこうと思います。