電子書籍で購入し一気に読了しました。
大変読みやすい文章で赤裸々に綴られた彼女の半生は、
いつものSNSでの笑顔と、何故か違和感を感じません。
宗教、信仰で「聖」なることに向き合わざるを得なかった幼少期、セックスワーカーとして「性」から人間そのものに向き合った思春期からの日々。彼女が数え切れない汗と涙を流しながら歩んだであろう時間が、平易な言葉で語られます。それがあまりに素直に率直な言葉だからこそ、ココロに響き、気づけば生きる希望を抱いてしまいます。
自分と周りに起こることを、真っ直ぐに受け止めて歩んでいる彼女そのものがこの本の中にあります。
だからこれまでの人生に降りかかったことたちも、彼女の屈託ない笑顔に含まれているんだなと感じられる一冊となっています。
これだけの月日の中で経験された、あんなに濃い人生を目の当たりにするのに、読んだあとにココロが爽やかになれる名著。
必読です。