電子書籍の方が移動中に読めたり、場所も取らないし良かったです。 文章も読みやすく、内容も興味深く、楽しめました。

貧困や機能不全家庭や学習障害など何かしらの問題を持って産まれた人が、まともに幸せに生きる大変さを想って泣いてしまった。 ノンフィクションという説がありますが、そう思ってしまうのも分かるほど生々しく鬼気迫る文章です。特に主人公が小学生のときに出てくるシーン、問題児目線から見た大人の対応がとてもリアルで、問題児側はこんな風に感じているんだなと勉強になった。 問題を抱えて生きづらさを感じている人や、子育てに悩む親や、貧困支援者、教育関係者など、幅広い人に読んでもらいたい本です。

主人公石山の言う「普通」への憧れ、「普通」が叶わない絶望、「普通」が何かわからない混乱。 孤独と怒りを覚悟と希望に変えていく石山が、生々しくまっすぐな美しい言葉で描写されていて、ショッキングな出来事の連続でありながら読み終わると不思議に優しい気持ちになれる本でした。 色々な年代や境遇の人が楽しめる本だと思います。

TVを見ていると、クイズが苦手のようで漢字もあまりご存じ無い感じの著者なので、あまり期待しないで購入してみたのですが、読んでみて感動しました。物凄く良かったと思いました。これから再度、読みたいと思います。又吉さんにあこがれてこの世界に入ってきたという事も納得できました。

小さな男の子が理不尽な思いを積み重ね、その中で懸命に生きてきた。 学ぶ機会を得るまでに時間はかかったけど、人として学ぶことや学び方に気が付いてからの成長 少年から大人になるまでの一人の人生がこんなにも色々な感情を揺さぶるのかと思えた本。 小説の中の話ではなく、現実に今でも沢山このような子供達がいることを大人たちは認識しなければいけないと強く思えるものでした。 我々にできることは何か、やるべきことは何か。社会問題としてもとらえなくてはいけない事を教えてくれたように思います。