主に深瀬と広沢のゼミ仲間3人を中心に繰り広げられるこのミステリー小説は、深瀬が広沢を知るごとに確実に真実に、そして真犯人に迫っていく様子が描かれている。
構成は1-4章と終章、と5つに区切られているのだが、読書後改めてページを戻すと4章までで一度完結しているようにも思える。
それは作者が設けたもうひとつの終わり方なのでは?と感じた。
つまり作者は○○を書いているうちに、○○に深い愛情を抱いたのではないか。
それほどに○○という人物が魅力的なのだ。少なくとも私にはそう思えた。
つまり最後の一行を読み、そこからこの小説を遡り4章で終わらせることも出来る。終わらせ方は読者次第なのだ。
それが私のこの本のタイトルの深読みである。
そうでなければ終章とせずに5章とすればいいのでは?と感じる。
物語を作るにあたって大事な要素である起承転結が4章ではすっきりと収まる。
私は今一度4章の最後の一行を読み、コーヒーを濃い目に淹れた。