1~3巻までまとめて読みました。
「大勢のモブには嫌われてるけどそれは見る目の無い奴らの過小評価で少数の有能な人にだけ認められる特別な存在、それが私主人公です」といういわゆるカースト弱者が喜んで共感するような話が男女共に流行っている昨今ですが、その部分ばかりを大きく強調するような作品でした。
敵サイドの描写が極端に薄く、無能で馬鹿な寄せ集めという印象だけちょいちょい小出しにされていく感じ。兎にも角にも主人公周囲の味方キャラクターのことばかりでそれ以外のキャラについてはとてもおざなりです。敵キャラに魅力あってこそ主人公達の魅力がさらに引き立つと思うのですが…
そのためどうにも「私の彼氏はこーんなに凄くて私自身もこーんなに有能だから慕われてちゃうし私を嫌うような奴は皆モブ雑魚!」と主人公が調子に乗ってうちわではしゃいでるだけのように感じてしまいます。読んでいて少々痛い。
個人的な話ですが、敵を作らず平和に生きたいだけなのに何故かイケメン最強男に執着されて困っちゃう!とか言いながら修道女になろうとするようなヒロインより、ガンガン自分の利益をもとめて動きつつ敵とはバチバチ火花散らすヒロインという傾向が好きなのでこの作品も好みかと思ったのですが、私には合いませんでした。続きも全く気にならないので無料で出ても読む気は無いです。