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2019-12-04
- みんなのアイコンになりたい雅のすべて
- 明るくて軽ーい感じのびーちゃん（飯野雅）は関西出身らしくムードメーカで、いつも周りを笑顔にしていた。五年間活動して、惜しまれつつも卒業したが、その後はモデルになりたい、お芝居もしたいと語っていた。
本作にはモデルとしてだけでなく、髪型やメイク、衣装、演出に至るまでプロの組み立てに対し自ら積極的にアイデアを出して作り上げていったという意欲作だ。それこそファッション感覚に自信がある彼女の現段階での集大成と言っていい。
まずは海で戯れるシーンから始まる。宮古島の強烈な太陽にも負けず、とにかく明るい。彼女のハイテンションなはしゃぎ声が聞こえてくるようだ。しかし、不意にやってくる静寂な瞬間、しっとりとした上品な色気をまとった彼女は、もう大人だと気付かされる。
遊び疲れてホテルの部屋に戻ってきた彼女は、水色のビキニでくつろいでいる。きっと一緒に暮らしたらこんな感じなんだろうなと思わせる、外とは違う自然な表情。時折目が合うと、瞳が雄弁に語りかけてくる。言葉なんかなくてもいい、ずっと見つめていたくなるのは、実は頭の回転が早く、こちらの気持ちを瞬時に察してくれるから。そして、出るべきところは出て、引っ込むべきところは引っ込んでいるパーフェクトボディ。そんなところにも実は妥協を許さない努力家である彼女らしさが表れている。
夜が明けると、再び子供のように明るくはしゃぐ君がいる。公園まで散歩したら、巨大なシーサーを見つけて駆けていってしまった。
部屋に戻ると、また大人の雅がいた。子供っぽかったり、大人になったり、揺れ動くのがこの世代の特長だ。今しか会えない貴重な機会でもある。どちらの雅も愛することができるから。大人っぽいランジェリーを纏った君の瞳はこう訊いている。ねぇ、君は私のことをどうやって愛してくれるの、と。全力で愛を捧げれば良い、きっとそれに見合った愛を返してくれるから。 - このレビューのURL
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