フランスのカロリング朝(カール大帝が作ったフランク王国の二つ目)の後の3つの王朝の本を描いている本です。
具体的には、1冊目は、カペー、2冊目は、ヴァロワ、3冊目は、ブルボンと続くフランス王朝の歴史の歴史です。
843年に、メルセン条約で、カール王国が三つに分かれ、870年で再画定して、フランスが生まれた。
1冊目では、カペー朝について書かれている。フランク王国から、3つの国が分かれて、のれん分けをされてできた西フランクの番頭だったものが、金版版をもらって、創業してできたのが、カペー朝ができた。「個人商店の奮闘日記」の感覚と書かれている。
以下、目次では、カペー朝の各皇帝について、書かれれている。最初は、パリ―周辺しかなかった領土が一機に今のフランスが想像できるまで、領土の拡大が起きている。また、子供作りの妙があって、子供をうまく残せた事がその後の繁栄につながっている。
2冊目では、ヴァロワ朝について書かれている。100年戦争の時に成立している。カペー朝が「個人商店」で拡大していったが、大きくなりすぎたので、ヴァロワ朝では、個人商店を会社形態にした。具体的には、国家改造みたいな事が起き、中央集権国家みたいなものが出来た。これは、「中小企業の苦闘実録」の印象を与える。限界では、宗教戦争では、酷い目にあっている。
3冊目では、ブルボン朝について書かれ、ユグノー戦争という宗教戦争の時に成立する。途までは、ヴァロワ朝のような「中小企業の暗闘記録」を続ける。アンダンダンという技術革新が起きて、優れた技術と王家と結びつけて一気に大企業に成長したが、制度改革、制度拡充が起きているので、ヴァロワ朝の二の舞のように、神にやられる。その為、ルイ14世の時に、「国家の神格化」が起きている。特徴として、軍事国家と文化国家という2つの顔をもった。戦争を起こして、勝って、フランス人で良かったと思わせるのだ。
だが、ヴェルサイユの絢爛豪華、宮廷生活の贅沢三昧は、「大企業の豪華賢覧なるブランド展開」のようなものでだったが、それ自体が、啓蒙義思想(人間が共通の理性を持ち、認知可能とする)がフランス革命(自由、平等、博愛が標語)を起こしフランス王制の否定につながった。それは民主主義や人権や立憲制や共和主義という考え方が生まれた。功績としては、フランス人という意識を持たせたことであると言える。