基本シリアスで文章が上手くてキャラもストーリーも魅力的。大当たりの小説を見つけたと喜び読み進めました。
が、主人公ヒロインが成長するにしたがって増えてくる、唐突に割り込む恋愛?要素は個人的に残念なタイプの作品でした。
『鈍感系ヒロインが無防備に相手に触れ顔を近づける→男たちは皆が顔を真っ赤にしてドキドキソワソワ桃色空気で愛と忠誠を誓う→「あれ?また私なにかしちゃいました?」』
このワンパターンを戦闘中だろうと何だろうとぶちこんで空気をぶった切るので、その度に「今はそんなのいいから!」と10ページくらい読み飛ばす、の繰り返し。巻数が進むと一冊の中で何度も何度も、尺稼ぎを疑うレベルで。
第5巻まで読んだところでストレスが溜まりすぎて断念。今は、そんな苦手な部分が改善されテンポ良くなることを期待してコミック版に乗り換えました。実力派の漫画家さんのようで、今後もそちらに期待します。
余談ですが「転生王女は今日も旗を叩き折る」も似たパターンで途中挫折しましたので、好みの方はお試しあれ。