評価が悪いのはわかってはいたが、読んでみなければわからない、と思い購入。
タルムードの内容とそれに対する著者の主観が交互に書き連ねられている。
タルムードの内容について ⭐⭐⭐⭐
内容の10%程度を占めている。もっと増やすべき。
含蓄があるものもあるが、おそらく読者が想像しているよりも、宗教くさいものが多い。
貧しいにもかかわらず財産を投げ打って寄付したら、家の木下から金貨が出てきて裕福になれました。など、思わず鼻で笑ってしまうものが含まれている。
とは言え、解釈次第では有用だと感じたのでこの点は⭐⭐⭐⭐
著者の解釈について ⭐
著者は日本人からユダヤ人になった経歴をもつ。
よほどユダヤ人になれたことが嬉しいのか、事あるごとにユダヤ人は素晴らしい。それに引き換え日本人は。
という内容が続いている。
二人の乞食がキリスト教徒を騙して金をせしめる話があり、これ単体で聞けばなるほどなあ、くらいで終わるのだが、著者が後ろにユダヤ人は素晴らしいと付け加えるので、頭に蛆でもわいてるのかな?という感想を禁じ得ない。
読む価値ないのでスキップ推奨
ここまで悪い話しかしてないので、一つ気になった話を抽出。
狐が葡萄畑に入りたいが、柵があって入れない、という話で、本書での模範回答は柵に入れるリスや柵を乗り越えられる鳥に葡萄をとってきてもらい、報酬として葡萄の一部を渡すと言うものだった。
狐は明らかに何の貢献もしておらず、リスや鳥が各々葡萄を取れば何の問題もない。
世の中そんなものばっかりって事なんだろうか。
考えさせられる話だった。
0.1×4+0.9×1=1.3 で⭐評価です。