「少年アシベ」を知らなくても楽しめます。
もちろん少年アシベの登場人物の特徴を知っているとより楽しめます。
「少年アシベ」をうまく「青少年アシベ」へと昇華させていて、四コマの流れや当時の絵柄を踏まえた上でキャラクターが成長しているのが見事です。
高校一年生という少年でも青年でもない青少年、つまり"子どもでもなく大人でもない時期"が選ばれているのもとてもいいです。
「少年アシベ」を知っている方はまず小学生のときの彼らがこんな高校生になったんだという成長を見ることができますし、初めて見る人でも高校生の彼らが子どもから大人に変わっていくその微妙な瞬間を垣間見ることができます。
ですが、まずは難しいことは考えずに一度読んでみてほしいです。
キラキラした純粋さや、悪の組織が街を滅ぼそうとしたりしない日常感、そして四コマのときの非日常が日常に混ざっている疾走感……癒され笑いほっこりします。
個人的には絵柄がとても好みで、頭身が変わっているのに四コマ当時の雰囲気を崩さないあたりと絵柄自体の可愛さ素敵さがどストライクです。
角ばらない丸い線のタッチが作品の雰囲気とマッチしていて最高です。
二巻とても楽しみにしています。