商品説明の通り、過去の戦争で絶対的な力を持つ者が居なくなり、泥沼の戦争によってあらゆる勢力で技術も国力も衰退の一途を辿り、「V」以前の技術はロストテクノロジーとして運用され、そんな絶望の中でも人々は生にしがみつく、いわば「宇宙の終末世界」がこの物語の舞台です。
「Vガンダム」を下地にした説得力溢れる世界の描き方と過去の技術の出し方、そしてそんな傷だらけの世界の中でなお、未来に希望を描く者達の、かたや微かな、かたや凄絶な輝きが、長谷川節全開で余すこと無く描かれています。
いずれ「ガイア・ギア」や「G・セイバー」に繋がる、宇宙世紀の空白の50年。ひとまずつかみは抜群です。人々の未来への思いが世界にどんな「うねり」をもたらすのかは、次巻以降のお話となります。