ランナーの三巻目。 二巻目が初夏の記録会の話に終始してこれかそれから夏が始まる頃までの短い日常の話。 主人公の碧李と貢のそれぞれの生活と ふたりが偶然町で出会って一緒にランニングするまで。 試合がどうとか記録がどうという進展はないし、それぞれの人生とか家族の関係とかにも特に目立った動きはない。ただ走りたい、走らずにはおられない二人の話。で、貢の従兄弟の光希とマネの信哉がからんでくるのだけど無口で孤独なランナーには必要要素なのかもしれないけど私には何だからうるさい。 この作者の話にはこういうキャラがよく出てくる。 人によっては受けるらしいけど。 ストーリーとしての進展はほとんどなく貢が碧李におまえは嫌いだといったところでこの巻もこの話も終わる。