イギリス人女性探検家が書き残した明治初期の日本冒険記録「イザベラ・バードの日本紀行」をコミカライズした本、のようです。現代日本人である我々の視点はむしろバード女史に近いところがあり、150年前の日本人はこんな生活をしていたのかと新鮮な感動を味わうことができます。
1巻では、日本をこき下ろす描写はありませんでした(戸惑ってはいましたが)。そのため、読者に口当たりならぬ目当たりがよい一冊となっていますが、「イザベラ・バードの日本紀行」では、気に入らない地はそれなりの勢いで批判しているらしいので、そこがこの先どう描写されるのか気になるところです。
絵は、洗練されてはいないけれど、丁寧に描きこまれています。